習近平国家主席2期目の初期にあたる2019年、私はエコノミストの高善文氏に電話をかけた。当時、中国政府が国有部門の改革に失敗したことへの失望が、警戒感に近いものへと変わりつつあった。習氏は、中国経済において市場が「決定的な役割」を果たすと約束して権力の座に就いていた。しかし数年たっても巨大な国有企業は依然として肥大化したままであり、補助金を受け、銀行融資で真っ先に優遇される存在だった。そして、ドナルド・トランプ米大統領の1期目半ばにあった米国は、そうした状況が国有企業にもたらす不当な優位性に対して批判の声を強めていた。なぜ改革が実現しないのか、私はその理由を知りたかった。
中国経済の真実を突いたエコノミスト、沈黙の彼方へ
高善文氏は言葉で安心感を与えることよりも、正しくあることを重んじた
特集
あなたにおすすめ







