隙間風が吹くような家で考えればわかりやすいが、断熱性が低い部屋では、冬に暖房の温度設定をいくら上げても部屋が暖かくならない。

 気密性が低いと、温められた空気は部屋の上部に集まり、隙間から外に漏れ出てしまう。そして漏れた分だけ外から冷気が入ってくる。

 これを夏に置き換えると、冷房の温度設定をいくら下げても涼しくならず、冷気は足元にたまり、さらに隙間から外に漏れ出て、漏れた分だけ外から夏の熱気が入ってきてしまうことになる。

熱の出入りが大きいのは「窓」
夏には約70%が窓から入ってくる

 断熱とは、文字通り熱を断つことで、冬は外へ逃げていく熱を、夏は内側へ入ってくる熱を断つこと。とりわけ窓からの熱の出入りが大きく、夏の場合、およそ70%が窓から熱が入ってくるのだ。

 そのため現在借りているオフィスの断熱性が低いようであれば、窓に対策を講じたい。

「窓ガラスを複層ガラスなどの高性能な窓に変えると、断熱性が高まります。また窓が大きくて日射がたくさん入ってくるような建物なら、頭部のあたりの温度を下げるために、どうしても強めの冷房をかけるでしょう。すると冷えた空気が足元にたまりやすく、上下の温度差が生まれてしまいます。ですから窓にひさし、あるいは外ブラインドなどを付けるのも一案です」

 また社員の立場では、足元を冷やさないことが業務効率を高めるために非常に重要だ。特に女性は、夏でも膝掛けやレッグウオーマーなどを利用して冷やさないようにしたい。

 さて仕事パフォーマンスを上げるためには、夜に自宅で十分な睡眠が取ることが欠かせない。次回は、夏の暑い夜、エアコンをどのように設定したらいいのか、睡眠効率を上げる環境をお伝えする。

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>>【第2回】「【実験で判明】寝つきが良くなる「エアコンの設定温度」、タイマーは切るべき?かけるべき?」は7月24日(金)に配信予定です

暑くて寝苦しい夜、エアコンの冷房を適切に使用することが不可欠だが、より良い睡眠のためにはその温度設定はどのようにすればいいのか。研究結果から見えてきたベストな環境とは――。