初めての銘柄選びは
「銀行預金との比較」というシンプルな視点

では、いざ投資を始めるにあたり、どのように銘柄を選んだのでしょうか? 複雑なチャート分析や難解な経済指標を用いたわけではありませんでした。

私は母の証券口座を借りて、初めての注文を出しました。銘柄は住友商事(8053)。1000株です。(中略)選んだ理由は至ってシンプルです。「銀行に預けておくより配当利回りが良いし、会社も立派そうだ」ただそれだけでしたが、技術屋の私らしい合理的な判断でした。
――『「株ノート」で60歳から1億円 92歳現役投資家リョウジさんの超★シンプル投資術』より

初心者が陥りがちな失敗は、最初から“絶対に儲かる魔法の銘柄”を探そうとして、難しく考えすぎて行動できなくなることです。リョウジさんが重視したのは、「銀行の利息より有利か」という、極めて現実的で合理的な基準でした。

「配当利回りが良い」「立派(堅実)な会社である」というシンプルな判断基準は、現代の長期的な資産形成においても十分に通用する本質的な考え方です。投資を難しく考えすぎず、身近で理解できる基準から始めてみること。それがブレずに利益を積み上げるための、確実なスタートラインと言えるでしょう。