フォロー 小林良次 (こばやし・りょうじ) 個人投資家 昭和8(1933)年、日本の統治下にあった台湾台南州に生まれ、終戦後、中学1年生で日本へ移り住む。大学の電気工学部を卒業後、22歳で自動車部品メーカーに入社。技術者として長年勤務し、役員を経て63歳で退職。 株式投資との出合いは23歳のとき。初めて購入した住友商事の株が、1ヶ月足らずでひと月分の給料を上回る利益を生んだことに衝撃を受け、興味を持つ。しかし、当時は仕事が多忙だったため、株はあくまで「たしなむ程度」にとどめていた。 転機が訪れたのは63歳のとき。退職して時間とお金に余裕ができたことに加え、パソコンで手軽に株のネット取引ができるようになったことを知る。昔の部下にパソコン操作を教わり、退職金の一部である350万円を元手に本格的に株式投資をスタート。退職以降、株式投資を自身のライフワークとし、26年の歳月をかけて89歳で株式資産1億円を突破した。 投資スタイルは、いたってシンプル。仕事や趣味を通じて自分がよく知っていて理解できる企業から厳選した約20の「監視銘柄」を、下がったところで買い、上がったら売る。この基本を愚直に繰り返して利ザヤを得る。複雑なチャート分析やニュースに過度に振り回されることなく、自身の信念に基づいた投資を貫いている。また、半月に一度の「振り返りノート」と、売買ごとの「売買記録ノート」を82歳から欠かさずつけ続けることで、自身の投資行動を客観的に分析し、経験を活かしている。 投資以外にも、高校時代には軟式テニスで東京代表としてインターハイに出場し、ベスト16という輝かしい実績を持つなど、運動神経も抜群。卓球やボウリング、ゴルフも得意とし、81歳で人生初のホールインワンを達成するなど、アクティブなセカンドライフを送っている。海外旅行の経験も豊富で、クルーズ旅行をはじめ、10ヶ国以上を訪れている。 「株は自己信念」「楽しみながら、喜びたい」をモットーに、92歳になった今も現役の投資家として日々市場と向き合っている。その穏やかで着実な投資手法と年齢を感じさせないバイタリティは、多くの人に勇気と希望を与える。株で蓄えた資金をもとに最近、高齢者マンション(シニアレジデンス)に入居。株によって豊かなセカンドライフを実現している。 【定年後から1億円】ふつうのサラリーマンを株式投資の成功へ導いた「強烈な原動力」ベスト1 小林良次 定年後に株を始め、1億円を築いた普通の元サラリーマン。退職金を減らす人が多い中、なぜ彼は着実に資産を増やせたのでしょうか? その理由は、特別な銘柄選びでも高度な分析手法でもなく、自身の過去に刻まれた「強烈な原体験」にありました。現在92歳の現役投資家が明かす、相場の波を乗り越え資産を育てるための「ブレない投資軸」の作り方に迫ります。 2026年8月21日 8:15