写真:シニア男性写真はイメージです Photo:PIXTA

ポストにいつもダイレクトメールや広告が入っており、悩まされている方は多いでしょう。しかし、大切な年金の封筒を見落としてしまうと、大きなトラブルに発展するおそれがあります。本記事は「緑色の封筒」をうっかり捨ててしまった主婦の事例を基に、絶対に見落としたくない日本年金機構からの通知について、社会保険労務士の資格も持つOne Asia法律事務所の古田雄哉弁護士に詳しく聞きました。(執筆/ライター 岩田いく実、監修/One Asia法律事務所 古田雄哉弁護士)

日々投函されるDMにうんざり
「緑色の封筒」を捨てる

 都内某所で暮らす元パート主婦の大島晴子さん(仮名・63歳)は、ため息をつきながら郵便ポストの中身を引っ張り出しました。

「本当に毎日毎日、DMばかり」

 ポストに日々投函されるDMにうんざりしていた晴子さんは、ろくに中身も確認せず、それらをまとめてリビングのごみ箱へと放り込むのが日課になっていました。ある日、DMの中に「緑色の封筒」が混ざっていましたが、気付きませんでした。

 晴子さんは長年、近所のスーパーでパートとして働いていました。週の労働時間が短かった時期もありましたが、人手不足の時期には社会保険(厚生年金)に加入してフルタイムに近い形で働いた期間も通算で15年ほどありました。

 そろそろ年金の受給が気になる年齢でしたが、「年金なんて、どうせ65歳にならないともらえないでしょ。私はまだ63歳だし、関係ないわ」と強い思い込みがありました。

 さらに、テレビのニュースで耳にした「年金の繰り上げ受給をすると将来もらえる額が一生涯減らされて損をする」という情報を覚えていたのです。そのため、緑色の封筒を開封せずに捨ててしまいました。

2年後に知った
血の気が引くような事実

 それから約2年後。65歳を目前に控えた晴子さんは、同じスーパーで一緒にパートとして働いていた友人とのランチの席で、血の気が引くような事実を知ることになります。