次に録音した声を別の判定者に聞いてもらい、声に温かみを感じるか、それとも冷たいと感じるのかを分類してみると。面白いことがわかりました。

 判定者によって「温かい」と判断された声で話すお医者さんに対しては、患者は満足度が高くなり、「冷たい」と判断された声で話すお医者さんに対しては、患者の満足度が低くなることが明らかになったのです。

声のトーンで決まる
好かれる人・嫌われる人

 相手が自分に対して好意を感じているのか、それとも嫌悪を感じているのかは、しっかりと声に表れるものです。

 どんな声で話すのかを聞けば、相手が自分に対してどんな気持ちなのかは、かなりの精度で読むことができるでしょう。

 言葉のほうはいくらでも偽ることができます。ところが、声のほうは相当に意識しないと、偽るのがとても難しいのです。自分では気がつかないうちに、ホンネが表れてしまいます。

 いくら部下に「お前には、一番期待している」と言ってあげたとしても、本気でそう思っていないのなら、声を聞けば、「まったく期待などしていない」ということがバレてしまうでしょう。

 どうせウソをつくのなら、もっと温かい声を出すようにすればいいのですが、なかなかそうもいきません。

 人に好かれたいのなら、普段から人に対して感謝や尊敬の気持ちを持つようにしましょう。

 そういう気持ちがあると、自然と温かみのある声が出せるようになります。人に嫌われやすい人は、冷たい声で話すから嫌われてしまうのです。もっと温かい声を出すように心がけると、周囲の人たちの自分に対する印象もずいぶん変わってくるはずですから、声のトレーニングをしておくのも大切なことです。

愛想笑いと本気の笑顔は
どこが違うのか

 一口に笑顔といっても、いろいろな笑顔があります。感情の強さによって、笑顔の大きさも変わってくるのです。

 愛想笑いや作り笑いのときには、当然、笑顔も小さくなります。

 モナ・リザのような口を閉じた微笑がそれです。