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米連邦準備制度理事会(FRB)議長の職務になじんできたケビン・ウォーシュ氏は、今週開かれた連邦公開市場委員会(FOMC)の後に、自らの手法が機能しつつあることを示す兆候をすでに確認しているというメッセージを発した。市場のシグナルについて、同氏は興味深い視点を持つ。
FOMCは今回も、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジを3.5~3.75%に据え置いた。ただし、引き上げを支持する反対票が3票あった。最近インフレのペースが鈍っている兆候がある一方で、エネルギー価格ショック再来の可能性や人工知能(AI)革命、関税政策の変化など複雑な状況を考えると、この判断について疑問を呈するのは困難だ。反対票の存在は、これらの問題について健全な議論が行われたことを示唆している。
ウォーシュ氏がFOMC後に行った記者会見もまた、FRBの方針に関する「フォワードガイダンス」が示されなくても示唆に富むものだった。重要なメッセージの一つは、FRBのインフレ目標は2%であって、2%を少し上回る水準でも、2%台でもないということだ。FRBは、インフレ目標は曖昧にしておくべきだとする外部エコノミストからの誘惑を定期的に受けるため、ウォーシュ氏が目標を明確にしたことは重要な意味を持つ。
ウォーシュ氏はまた、フォワードガイダンスを示さない方針が機能していることを示唆した。投資家は、ウォーシュ氏が議長として初めて臨んだ6月のFOMC以降、FRBに誘導されることなく、いかにリスクを織り込むかを学び直さなくてはならなくなった。その結果の一つは債券利回りが全年限で上昇していることだ。そして、もう一つの結果はドル高が緩やかに進んだことだ。







