落ち込む男性社員の肩に手を置く上司写真はイメージです Photo:PIXTA

「メンター制度」で悩むのが、相談役を誰に任せるかだ。実は、社内の人材を起用するか、社外の専門家に任せるかで効果に大きな差が現れるという。会社の風土によっても異なる、メンター役の適任とは?※本稿は、起業家の池原真佐子『相手に寄り添いながら成長を後押しする「メンター」の教科書』(日本実業出版社)の一部を抜粋・編集したものです。

社員の相談役は
誰が引き受けるべきか?

 メンター制度の導入を検討する際、多くの担当者が「社内メンターにするか、社外メンターにするか」という問いに最初に直面します。

 一般的にメンターといえば、社内の「斜めの関係(利害関係のない他部署の先輩)」、あるいは「社外のプロフェッショナル(会社が依頼した外部の専門家)」の2つを指すことがほとんどです。

 それぞれに明確な特徴があり、得られる効果も異なります。どちらが良い悪いではなく、自社の目的やリソースに合わせて選択することが重要です。ここでは、メンター制度導入・運用の際のそれぞれのメリット・デメリットについて述べていきます。

会社の事情に精通しているが
スキルに不安がある社内メンター

 他部署の先輩社員などがメンターを務めます。直属の上司・部下の関係ではない斜めの関係(編集部注/縦関係ではなく、利害関係のない第三者との関係)のため、直接的な評価権限はなく、比較的フラットな関係を築くことができます。