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セルフレジが普及し、利用する機会が増えた。機械化によって効率が高まった反面、店ごとに異なるユーザーインターフェースに戸惑ったり、機械の案内音声に急かされたりと、不便を感じた経験はないだろうか。ドラマ『SHERLOCK(シャーロック)』でワトソンがセルフレジに翻弄される場面を手がかりに、自動化のあるべき姿を考える。※本稿は、速水健朗『機械ぎらい』(集英社)の一部を抜粋・編集したものです。
ワトソンをいら立たせた
ロンドンのセルフレジ
BBCのドラマ『SHERLOCK(シャーロック)』では、主人公ホームズと相棒ジョン・ワトソンの活躍の場は、現代のロンドンのベイカー通りに移し替えられている。
ホームズは難事件を推理で解決する素人の探偵で、ワトソンはその助手だ。原作同様、ふたりは犯罪を解決していくのだが、現代に舞台を移した本作の事件には最新のテクノロジーがたびたび深く関わってくる。
放映開始は2010年。ホームズが愛用しているのは、iPhone以前に大きな人気を誇っていたブラックベリーだ。また、ホームズの活躍はブログを通じて多くの人に読まれている設定になっている。
一方、ワトソンはアフガニスタンで軍医として過ごしていた。彼がロンドンを離れていた3年の間に、街の様子はすっかり変化していた。それを突きつけられるのは、スーパーマーケットに導入されていたセルフレジを使用したときのことだ。
レジの前に立ったワトソンは、緊張の面持ちで商品のバーコードをスキャンするが、機械からは「エラーです。やり直してください」という音声が返ってくる。いらだったワトソンは「うるさいぞ」と機械に向かって怒鳴るが、すぐに後ろの行列と、隣の客のイライラした表情に気づく。







