医療費が100万円かかっても
高額療養費が適用されない人も!

 今回の制度改正は、2回に分けて、自己負担限度額の引き上げと所得区分の細分化が段階的に行われることになっている。

 まず、26年8月の見直しでは、5段階の所得区分を変えずに、(ア)~(オ)の全てで自己負担限度額を引き上げる。

 次の見直しは27年8月で、所得区分の細分化と自己負担限度額の見直しが行われる。5つの所得区分のうち、(オ)の住民税非課税を除いて、(ア)~(エ)をそれぞれ3分割し、合計13区分に細分化する。

 自己負担限度額の見直しは、据え置きと引き上げが混在する。3分割された所得区分のうち、一番所得の低い区分は限度額が据え置かれるが、所得の高い方の2つの所得区分は限度額が引き上げられる。

 例えば、年収約370万~約770万円(ウ)の人は、「7」(年収約650万~約770万円)、「8」(年収約510万~約650万円)、「9」(年収約370万~約510万円)に3分割される。同時に自己負担限度額も見直され、「9」は据え置かれるものの、「7」「8」は引き上げられる。

 年収700万円で、1カ月の医療費が100万円だった場合は、次のように自己負担額が増えていく。

・26年7月まで:8万100円+(100万円-26万7000円)×1%=8万7430円
・26年8月~:8万5800円+(100万円-28万6000円)×1%=9万2940円
・27年8月~:11万400円+(100万円-36万8000円)×1%=11万6720円

 これまでの自己負担限度額と比べると、26年8月以降は5510円の増加で、27年8月以降は2万9290円の負担増になる。