人生は「いつか時間ができたら」と思っているうちに、大切な人との時間も、自分が本当に望む時間も過ぎ去っていく。「忙しい」は便利な言い訳だが、その積み重ねが後悔につながることも少なくない。人生に後悔しない人は、どんな行動を選び、何を優先して生きているのか。話題の書籍『人生アップデート大全――停滞した自分を変える66の習慣』(池田貴将著)にはそのヒントが書かれている。今回は、本書をもとにライター・清家茂樹氏に寄稿いただいた。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)
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「忙しい」は帰省しない言い訳だった
10代から30代までのころは、東京での暮らしがなにより楽しかった。
地元の愛媛に帰るのは、4~5年に一度くらい。
親戚から「なんや、お前はオリンピックか」といわれたこともある。
「仕事が忙しいから」と自分にいい聞かせていた。
もちろんそれも事実だったが、振り返ってみると、「忙しい」を言い訳にしていた部分もあったのだと思う。
5年ぶりの帰省で感じた「親の変化」
転機になったのは、出版社を辞めたあとだった。
5年ぶりに帰省すると、両親は当然ながらきちんと「じいさんとばあさん」になっていた。
わたしの5年と老いゆく両親の5年――その意味は決して同じではない。
そのあたりまえのことをはっきりと実感した。
『人生アップデート大全』には、こう書かれている。
あれもしなきゃ、これもしなきゃと意識があちこちに、細々したところに分散するほど、疲れてしまいます。
だからこそ何度でも立ち返りたいのは、「今の自分にとって本当に大事なことは何か?」と問い、その答えをリストとして持っておくことです。」
――『人生アップデート大全』より
若いころとは変わった「大事なこと」
「じいさんとばあさん」に会って以来、毎年帰省するようになった。
いまでは年に2回の帰省があたりまえになっている。
家族を持っている兄や弟とちがって独身かつフリーランスということもあり、一度帰れば5日ほど実家で過ごす。
母と他愛のない話をしたり、地元の友人と酒を飲んだり、歩いて1分の海でのんびり釣りをしたり――。
若いころなら、「そんなことのために何日も休むなんて」「田舎でやることなんてなにもない」と思っていたかもしれない。
でも、いまはちがう。
父はいま、高齢者施設で暮らしている。
時間は待ってくれないことを以前よりずっと強く感じるようになった。
行動ベスト1:「本当に大事なこと」を中心にして過ごす
「本当に大事なことを中心にして過ごしましょう。そうすれば、必然的に充実感は高まります。
なぜなら、人は『大切だと信じていることを大切にしたときに充実感があるから』です。」
――『人生アップデート大全』より
仕事はいまも好きだ。でも、仕事だけが人生ではない。
「また今度」と思っているうちに、取り戻せなくなる時間もある。
だから最近は、帰省の予定は仕事より先に決めるようにしている。
わたしがお盆の帰省のために航空券を予約したのは、2月である。
若いころの自分なら考えもしなかったことだが、それがいまのわたしにとっての「本当に大事なこと」なのだと思う。
編集者・ライター
1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立。ビジネス、子ども教育、プロ野球、エンタメ、マネーなどジャンルを問わず雑誌・書籍・Webメディア等の編集・執筆に携わる。











