その4【子どもに選択させる】

 子どもの洋服や食べ物などを「親が選んであげる」ことが多いと思います。これを子どもに選ばせてみましょう。選ぶという行為は「思考」を要求します。子ども時代に「選ぶ訓練」を多く積むほど、自分にとってより良い選択ができるようになります。

 まずは服、靴、帽子などを子どもに選ばせてみましょう。選ぶものが偏らないように2~3の選択肢を用意するのがコツです。また外食するときには、食べ物や飲み物を子どもに選ばせてください(1000円以内で好きな物を選んでいいよ、など予算を決めて選ばせると良いです)。

 家庭学習を促すときも、「宿題をやりなさい!」「勉強しなさい!」と命令するのでなく、「いつ宿題をやるのかママに教えて」「いつ勉強するのか教えて」と、子どもに選択させましょう。子どもが「4時にやる」「夕食の後にやる」と答えたら「約束よ」と伝えます。すると、子どもは自分で選択したことは実行しようと努力します。

 小学校中学年以上の子どもには、「家庭の選択」に子どもを参加させましょう。例えば、新しい冷蔵庫やテレビはどれを選ぶべきか、子どもにも考えさせるのです。機能・デザイン・サイズ・値段などの要素をチラシやインターネットで比較する方法を教えてあげてください。また、家族旅行のプラン(行き先や行程)を子どもに考えさせるのも、良い思考訓練になります。

その5【インターネット記事を批判的に読む】

 インターネットはクリティカルシンキングを鍛える最高の場です。

「1日30分で月10万円の収入!」「ビットコイン投資で1万円が1000万円に!」。そんな勧誘メールや勧誘記事が毎日のように飛び込んできます。これらを消してしまう前に、子どもと一緒に読んで意見交換をしてみましょう。

「ビットコインを買うと、1万円が1000万円になるんだって!そんなことあるかな?」と子どもに問えば、子どもは「ビットコインって何?」と食いついてきます。そうしたら一緒にビットコインについて調べ、意見交換をします。

「誰が書いているのか?」「著者の背景は?」「その情報は事実なのか、著者の意見なのか?」「何を根拠にしているのか?」「何を意図しているのか?」「著者の主張にバイアスがかかっていないか?」など、インターネットにあふれる情報を見極める基準について、子どもと一緒に考えてみましょう。

「インターネットは危ないから…」と子どもとインターネットを切り離そうとするのは、かえって危険です。デジタル化が進む中、完全に子どもとネットを切り離すことは難しく、子どもを狙った犯罪・トラブルも多発しています。

 もしインターネットとの付き合い方を知らないまま大人になれば、それこそ勧誘メールや勧誘記事の格好の餌食になりかねません。

 子どもが情報をうのみにせず、賢い判断ができるように、実社会に潜む「わな」について教えてあげてください。