日本の英語教育、致命的な「欠点」とは?【中学入試合格者こそ要注意!】写真はイメージです Photo:PIXTA

日本の英語教育には致命的な欠点があります。この欠点のせいで多くの子どもが英語への自信をなくし、「活字嫌い」になる残念な現象が起きています。しかし、国内で日本語中心の生活をしていても、自学自習で世界レベル英語力を養うことは可能です。今回は「小中学生が英語の習い始めで気をつけること」「中学入試合格後の英語学習で気をつけること」について、5000人以上のバイリンガルを育ててきた経験から、解説します。(TLC for Kids代表 船津 徹)

日本の英語教育、
致命的な「欠点」とは?

 まずは、衝撃的なデータをご案内します。

 日本の中学英語教科書に出てくる単語数は「3年間で約6000語」です(新出単語数でなく、教科書に収録されている総単語数)。一方で、アメリカの小学1年生は「1日平均1500~1800単語」読みます。

 つまり、日本の中学生は「3年間」かけて、アメリカの小学1年生の「4日分」しか英語を読んでいない計算になります。

 そう、日本の英語教育最大の欠点は「英語を読む量が少なすぎる」ことです。

 英語を読む訓練が足りないと、

(1)英語の正しい発音、リズム、イントネーションが身につかず「読書スピード」が向上しない
(2)拾い読み、二度読み、戻り読みが多く「読解力」が発達しない

 という問題が起こりやすく、子どもを英語嫌いにしてしまう可能性が高まるのです。

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