理屈が通じない恐怖相場
半導体株を襲う「疑心」
この点を深掘りしてみます。キオクシアの業績が圧倒的に強いのにもかかわらず、この1カ月の急落した理由は3つ説明されています。
1. ハイパースケーラー(グーグル、アマゾン、マイクロソフト、メタ)のデータセンター投資計画が無謀ではないかと投資家が不安視。今後、計画が下方修正されるのではないか。
2. 韓国の半導体大手(サムスン、SKハイニックス)が巨額の設備投資計画を発表。供給が増えることで半導体価格が下落するのではないかという危惧が浮上。
3. 中国の新興半導体2社(CXMTとYMTC)の技術力が先進国に並んできた。今後、彼らが低価格で市場シェアを増やしていくのではないかと予測される。
2. 韓国の半導体大手(サムスン、SKハイニックス)が巨額の設備投資計画を発表。供給が増えることで半導体価格が下落するのではないかという危惧が浮上。
3. 中国の新興半導体2社(CXMTとYMTC)の技術力が先進国に並んできた。今後、彼らが低価格で市場シェアを増やしていくのではないかと予測される。
7月の1カ月の間で、この3つの要因が順番に話題となり、そのたびに半導体株が下落していきます。
7月31日には4番目の理由として、メモリ供給がおいつかないことについてアップルのCEOが「100年に一度の洪水」と発言してアメリカと韓国のメモリ大手の株価が大きく下落します(キオクシアだけは引け後の決算発表期待から上昇)。
この4番目の理由は私はまったく理解できませんでした。歴史的な供給不足ならメモリ価格は高騰するはずですから、メモリ各社の業績は上振れるはず。それでも株価が大幅に下落したということは、要するに理屈じゃないのです。
株式市場を動かしているのは恐怖で、「何か大きなニュースがあったら下がるぞ」という疑心暗鬼でいいニュースでも悪いニュースでも株価が下がる状態になっていました。ないしは乱高下する状態といっていいかもしれません。
正直、この記事が公開される「執筆時点から2日後」で、キオクシア株がどうなっているのか、ボラティリティー(変動幅)が大きいため予測すらつきません。しかし、未来予測の専門家として「このタイミングで買うの?売るの?」と聞かれたらどう答えるべきでしょうか?
頭のいい評論家はこの手の話題については結論を濁すべきでしょう。予測が外れて居酒屋で見知らぬ人に殴られるのは嫌ですよね。ただ個人的にそういう態度も嫌なので、私はこのあときちんと答えます。







