反発期待で狙うは
「AIど真ん中」2銘柄

 そしてこの2社の下落を受けてアメリカの半導体株も連鎖的に下落します。日本でもキオクシアだけでなく、東京エレクトロン、アドバンテスト、ソフトバンクグループなどAI・半導体関連株が同様の負の連鎖に直面したわけです。

 この信用取引の連鎖は半導体株のボラティリティーを大きくしている不安要因で、依然それが機能しているため短期的なキオクシアの株価予測は、ほぼほぼ難しい状況です。

 しかし先月末で韓国の規制強化が完了したことと、先述した「売られすぎである」という状況を加味すれば、少なくとも今から年末までの5カ月間はエネルギーとしては株価が上がる方向にある。これが未来予測のスタンスでとらえたキオクシア株の方向性です。

 さて、とはいえ先述した結論で私が「買うなら他の株を買う」とした理由を説明しておきます。確かにキオクシアは歴史的なAI・半導体需要増で急成長していますが、データセンター需要のど真ん中にいるわけではありません。

 キオクシアの主力商品はデータセンターでAIに使われるDRAMではなく、データを保存するNANDです。AI・半導体として品不足の状態で価格が高騰しているのはDRAMの中でもHBMと呼ばれる広帯域DRAMです。ここにキオクシアは絡んでいません。

 ですから、これから半年後にはAI・半導体株全体が回復するのだとすれば、そのリバウンドに期待する際にはもっとAI・半導体ど真ん中の銘柄のほうがいいのではないかと考えるのです。簡単に言えば東京エレクトロンやソフトバンクグループのほうがいいじゃないかという話です。

 ということで結論です。キオクシアの株は売られすぎです。まだ持っていらっしゃる方は、手放さないほうがいい方向を経済データは示していると私は思います。

 しかし短期的には話は別で、大きく上がるか大きく下がるかどちらに行くかわかりません。そして長期的には他にもリバウンドするAI・半導体銘柄がありますから、キオクシアだけにこだわる必要はないように思います。

 以上、外野の経済評論家の意見ですが、株式投資は自己責任でお願いします。

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