もっと気になったのは、年代ごとの推移です。20代は働く幸せ実感が最も低く、働く不幸せ実感が最も高いという結果でした。一般的に幸福度は40~50代が最も低いと言われていますが、働く現場では、「若い人ほど幸せではない」という傾向がはっきり見えたのです。そして、年齢を重ねるごとに、幸福度は上昇していく傾向があります。

 そして、職位による差もはっきり表れました。経営層の幸福度は5に近く、管理職は4.4~4.7。それに対し、一般社員は4.13に下がります。若年層や、組織の中で権限が限られている人ほど、幸せを感じにくく、不幸せを感じやすい。これは構造的な問題です。

図表:職位別に見た、働く幸せ・不幸せの実態同書より転載 拡大画像表示

年収が3分の1でも
「幸福度は100倍」になった仕事

 また、雇用形態別に見ると、働く幸せ実感が最も高かったのは「自由業(フリーランス)」でした。次いで「自営業」、そして医師や弁護士などの「専門家」が続きます。

 一方、企業に勤める「正社員」は、働く幸せ実感が全体平均よりも低く、働く不幸せ実感が最も高い傾向にありました。「公務員・団体職員」や、「契約・派遣社員」も不幸せ実感が高い傾向がありました。

図表:雇用形態別に見た、働く幸せ・不幸せの実態同書より転載 拡大画像表示

 このフリーランスと正社員の差は、何を意味しているのでしょうか。フリーランスは収入が不安定で、社会保障も手薄です。客観的に見れば正社員のほうが恵まれているようにも思えますが、幸せ・不幸せ実感は逆転している。