それは、「相手の興味」「自分の興味」「共通の興味」です。このうち、一番の理想は当然「共通の興味」を見つけることです。
会話の中で、「あの作家さん、好きなんですね。僕も好きなんですよ。今度新刊のイベントがありますけど、一緒に行きます?」といった誘い方ができれば一番理想的で、最も自然な大義名分になります。
しかし、まだ関係性が浅いうちは、そう都合よく共通の話題が見つからないことも多いでしょう。
もし共通のものがなければ、次に選ぶべきは「自分の興味」と「相手の興味」、どちらでしょうか?僕なら「自分の興味」です。
「麻雀とか、興味ない?」「今度スカッシュをやるんだけど、来ませんか?」と、自分の興味関心があるイベントに誘い込んでみるのです。
自分の好きなことに相手を巻き込むなんて、一見すると自分勝手で気が引けるかもしれません。しかし、誘われる側の立場になって考えてみてください。もし相手がその誘いに行きたくなかったとしても、「私、○○は苦手なのでごめんなさい」と、コンテンツを理由にしてサクッと断ることができます。
実際、僕も友人をボドゲ会に誘って「ボドゲには興味がないからごめんなさい」と断られたことが何度もありますが、「ああ、そうなんだね」とこちらが傷つくこともなく、お互いにとても気持ちがよかったのを覚えています。
自分の土俵に招くことは、相手からすれば「その誘いに乗りたいかどうか、罪悪感なく選べる」状態です。たとえ相手に興味を持ってもらえなかったとしても、その後気まずくなることはない。
これは、自分にとっても相手にとっても、悪くないシチュエーションではないでしょうか。
相手の興味に合わせすぎると
下心を疑われることも
誘う口実として一番やってはいけないNG行動。それは、無理に「相手の興味」に合わせることです。
『「誘える人」がぜんぶ手に入れる』(五百田達成、ディスカヴァー・トゥエンティワン)
たとえば、相手が「最近、料理にハマってて」と言ったのを聞いて、自分がまったく料理に関心がないにもかかわらず「今度そのイベント、私も行ってみたいです!」と、すり寄るような行為です。あるいは「料理が好きと聞いたので、こんな会を企画しました」と無理にイベントを立ち上げる。
相手からすると、これは非常に重いオファーになります。なぜなら「料理にハマってて」と表明している手前、断る理由がなかなか見つからないからです。
それに、ひょっとしたら相手は、あなたの誘いに「料理になんて興味がないのに、ひょっとして自分目当て?」という下心を感じるかもしれません。
誘う口実のベストな順番は、「共通の興味」そして「自分の興味」です。「あなたに合わせます」という重いスタンスは捨ててしまって構いません。
無理に相手の趣味にすり寄るくらいなら、自分の好きなコンテンツで堂々と勝負するほうが、はるかに軽やかで心地よい誘い方になるのではないでしょうか。







