ホンダ「Super-ONE」、ここがイイ! ここがちょっと……

 それでは最後にこのクルマの○と×を。

■ホンダSuper-ONEのここが( ・∀・)イイ!!
1.70kW・95ps:軽規格では封印されていた出力を解放し70kW・95psを実現。しかも大容量バッテリーや大型モーターに頼らず、N-ONE e:の基本ハードを活かしたところが秀逸。やればできる子。

2.ICE風ギミック:仮想7速シフト+アクティブサウンドが、単なるお遊びで終わっていない。駆動力まで制御して「変速感」を造り込み、EVなのに積極的に操作したくなる。楽しいですよこれ。

3.155幅から185幅へ:イッキに30mmも太くしたタイヤと40mmのワイドトレッド。足回りにも相応の手を入れている。1090kgの軽さとも相まって、絶対的な速さより「使い切れる楽しさ」がある。

4.ここまでやるか的税制のバックアップ:東京都なら国と都の補助金だけで220万円。339万円のSuper-ONEが実質119万円で買えてしまいます。さらに再エネやV2Hなどの条件を満たせば、実質79万円まで下がります。いやもうメチャクチャです。ICE車4台所有の不肖フェルは声を大にして「不公平だ」と言いたいですww。

■ホンダSuper-ONEのここはちょっとどうもなぁ……(´・ω・`)
1.WLTC航続距離274km:走りを優先した結果とはいえ、いまどきのEVとしてはちょっとねぇ。まあでも笑いながら許しましょう。

2.登録車:ベースはN-ONE e:でも、れっきとした登録車ですからね。軽自動車の税制や維持費上のメリットは喪失してしまいました。まあでも安く買えるんですからね。行って来いでも十分お釣りが来ます。

本田直之氏の新刊『セカンドハーフ戦略』

 最後にみなさまお待ちかねのヨタ話を。

 大切な友人である本田直之氏が久しぶりに本を出しました。

 彼は仕事ができて、自由で、大金持ちで、世界を旅して、世界的なフーディーで、ソムリエの資格まで持つスーパーマンで、私をトライアスロンの世界に引き込んだ人物でもあります。何よりもその生き方が圧倒的にカッコ良かった。

 彼の『レバレッジ』シリーズが300万部も売れたのも、単に小手先の仕事術が優れていたからではなく「ナオさんみたいに生きたい」と思った人が、それだけ大勢いたからだと思います。中にはレバレッジ本を読んでコロッと感化されて、アテもないのに会社を辞めてしまった“本田直之ワナビー”な方までいたりもした。いや会社を辞めても本田直之にはなれませんからww。今頃どうしているのでしょう。

 とまれ、長く「カッコいい側」にいた本田直之が、初めて「カッコ悪い側」から書いたのが新著『セカンドハーフ戦略 人生後半戦、何を捨て、何を始めるか』です。

本田直之氏本田直之氏。鮨も握ります Photo by F.Y.

 57歳で柔術を始め、若い衆にコテンパンにやられる。身体は思うように動かず怪我もする。かつてトライアスロンで私に「新しい世界」を見せてくれた男が、今度は自分自身が初心者になり、ボコボコに負ける側に回ったのです。

 若い頃の本田直之の良さは、ひとえに「できる男」のカッコよさでした。

 今の本田直之は、できないこと、負けること、そして衰えることを認めた上で、それでも新しいことを面白がっている。人生の後半戦とは、若かった自分を取り戻すことではない。今の自分を受け入れ、戦い方を変え、それでも面白そうな方へ進んでいくことなのでしょう。良書です。是非ご一読を!

(フェルディナント・ヤマグチ)