言いたいことを言っていくと
相性が悪い人は離れていく
私だって、こんなに言いたいことが言えるのも、たくさん本が書けるのも、そういう開き直りがあるからです。腹を立てたり、私の意見を嫌う人もいるだろうけど、共感してくれる人や好きになってくれる人もいると思っているので、とにかく言いたいことを言おうとしているのです(ときどき、編集者に止められますが)。
少なくとも言いたいことを言ったほうが、相手の反応がわかるだけましだと思うし、その場での修正も可能なのは確かです。
そして、歳をとって人間関係にあまり利害がからまなくなれば、言いたいことを言って離れていく人については、相性がよくなかったということでそのまま関係を絶ってもいいと思えれば、なおのこと楽でしょう。
年の功で、人間の思うことや反応なんて、わかるもんじゃないと考えられるようになれば、思考はもっと自由になると私は信じています。
我々精神科医というのは、先のことばかりを心配して生活に支障が出るレベルのような人をたくさん診ます。
『脳が若返る思考の自由』(和田秀樹、幻冬舎)
そういう人に、「神様でもない限り、先のことなんかわからない。あなたの予想通り、不幸な結末になるかもしれないし、意外にいやなことは起こらないかもしれない。でも、不幸な結果を怖がって、何もしないでいると、失業することや、チャンスをくれる人に出会えないことは、かなり高い確率で確かなことだ。だったら動いてみたら」と言うわけです。
精神科医でなくても、歳をとっていると、「長生きしてわかったことだけど、心配していることは意外に起こらないものだよ」と言うことができるかもしれません。
先のことはわからないから、本当に起こりそうなことに金を使ったり、時間を使ったりするほうが賢明だというのは私の信念です。
だから、私は起こるかどうかわからない戦争に備えてお金を使うより、教育予算をもっと増やしたほうがいいと考えるわけです。







