傷害容疑で逮捕され処分保留のまま釈放されたtimelesz元メンバーの猪俣周杜さん Photo:JIJI
アイドルグループ・timeleszの新メンバーが傷害容疑で逮捕され、残されたメンバーの謝罪コメントが相次いで炎上しています。危機管理のお手本とされた大先輩・TOKIOの誠実会見と何が違ったのか?炎上の背景にある「3つの構造的問題」を解き明かします。(ノンフィクションライター 窪田順生)
先輩アイドルと大違い
猪俣さんの“異質”な振る舞い
旧ジャニーズ事務所が長年築き上げてきた「日本の男性アイドル」というプロトタイプが、ここにきてガラガラと音を立てて崩壊し始めているかもしれない。
アイドルグループ「timelesz」のメンバー、猪俣周杜さん(25)が東京・江東区のコンビニ駐車場で停車中の車内で、知人女性の顔を複数回殴ったとして傷害容疑で逮捕された。猪俣さんは容疑を否認し、25日に釈放された。その後、STARTO ENTERTAINMENTは10月1日、9月30日付で専属契約を解除し、timeleszから脱退したと発表した。
多くの女性たちの黄色い歓声を浴びる男性アイドルが、女性を殴って後ろに手が回るというだけでもかなり衝撃的な事件だが、前代未聞なのはこの「知人女性」との関係性だ。
時事通信が報じたところによれば、この女性は猪俣容疑者から殴られた際、「彼氏に殴られた」とコンビニに助けを求め、店員や目撃者が110番したというのだ。ただし、2人の具体的な交際関係について公式な説明はない。
ご存じのように、日本の男性アイドルは「今はお付き合いしている人はいません」という体で活動するパターンが多い。
1990年代後半の木村拓哉さんのように、ファンの間でも「公認」された彼女がいたケースもあるがまだ少数派で、大多数は女性と交際していることを隠す。
「ファンの夢を壊さない」ということが、アイドルの社会的責任であり、自分を応援してくれるファンに対する「誠実さ」という考え方が根強いからだ。
しかし、事件現場のコンビニを取材した「週刊女性PRIME」によれば、猪俣さんは自動車でこの女性と来店して、イートインスペースで2人で休憩していたそうで、従業員からは「ごく普通のカップル」に見えたという。
今回の事件が、これまでの「男性アイドル不祥事」と比べて異彩を放っているのは、それだけではない。事件後、他のメンバーが謝罪をしているのだが、SNSではその言葉遣いや姿勢に批判や違和感を示す声が上がっているのだ。。
例えば、事件後に有料会員ブログで謝罪コメントを出した菊池風磨さんは「メンバーが逮捕される事態に陥ってしまった事、胸が痛み、言葉が詰まります。非常に残念で不甲斐なく、慚愧に堪えません」と記したことが一部で叩かれた。
「慚愧に堪えない」というのは、自分の行いや結果について、恥ずかしさや後悔の念が非常に強いことをあわらすので、そぐわないのではないかというのだ。
また、佐藤勝利さんの場合は「自分としましては、目の前の仕事へ真摯に向き合う」とコメントしたことについても「他人事感が凄い」などと批判する人がいる。
これまでも男性アイドルグループでメンバーの不祥事はたびたび起きているが、残されたメンバーの謝罪はファンから好意的に受け取られることが多い。起きてしまったことを「個人」の問題としてとらえず、グループ全体で反省、再発防止にのぞんでいく姿勢を示すことで、逆にファンからの応援を得ることもある。
その代表が、timeleszの大先輩、TOKIOだ。







