周囲の期待に応えようと、頼まれた仕事をきちんとこなし、成果も出す。それなのに、なぜかその先へ突き抜けられない――。そんな人は、自分でも気づかないうちに「期待」を意識しすぎて、本来の力を制限しているのかもしれません。本稿では、世界のトップ層を見てきたエゴンゼンダーのパートナー・元日本代表でスタンフォード大学客員研究員の丸山泰史氏による新刊『「考えてばかりで動けない」がなくなる真面目の縛りを解く方法』から一部を抜粋・編集し、優秀な人の可能性を狭める「見えない縛り」の正体を解説します。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局 井上敬子)

真面目の縛りとは?『真面目の縛りを解く方法』より

能力の発揮を妨げる「真面目の縛り」

 世界的に見ても稀有な「真面目OS」を持っているのにもかかわらず、成果が頭打ちになっていたり、達成感を得られなかったり、空回りしている感覚が生じたりするのはなぜなのでしょうか。

 その原因は、真面目OSが強すぎて、いつの間にか自分自身を制限する「見えない縛り」になってしまっているからです。

 コーチングでよく出合うのは、与えられたことはきちんとこなすし、成果も出しているのに、のびのびと自分らしさを出したり、期待を大きく超えたりはできないケース

 もっと大きなパフォーマンスを発揮できる能力があるにもかかわらず、この「真面目の縛り」のせいで、可動域が狭まり、本来持っているはずの上積み分の成果や付加価値が出てこない。

 そのような状態に陥っている方が、実に多いのです。

「常に全力で取り組まねばならない」
「周りに迷惑をかけてはいけない」
「ちゃんとしなければいけない」
「期待に応えなければいけない」
「失敗してはいけない」

 もし、いつもこのように思っていたら要注意です。「●●でなければならない」「●●してはいけない」という「縛り」のせいで、パフォーマンスの可動域が狭くなっている可能性があります。