ソニー 新・神話の真贋#12Photo:PIXTA, JIJI

「今だからこそ読みたい!注目特集」では、ダイヤモンド編集部が、これまで公開した膨大なコンテンツの中から人気記事を厳選。再配信して読者の皆様にお届けします。今回は2026年7月に読者の反響の大きかった記事を紹介します。特集『ソニー 新・神話の真贋』から、以下の記事を再配信します。(記事初出時:2026年7月29日 ※記事内容は初出時のまま)

ソニーグループがレンズメーカーのタムロンに買収を提案していることがダイヤモンド編集部の取材で分かった。ソニーはタムロンの全株式取得を目指す。買収額は2000億円規模となる見通しだ。特集『ソニー 新・神話の真贋』の#12では、ソニーがタムロンに提案した買収案の具体的な中身に加え、ソニーがタムロン買収に動いた狙いを明らかにする。(ダイヤモンド編集部 今枝翔太郎)

ソニーがタムロンに買収提案
買収額は2000億円規模に

 ソニーグループがレンズメーカーのタムロンに買収を提案していることがダイヤモンド編集部の取材で分かった。ソニーはタムロンの全株式取得を目指す。買収額は2000億円規模となるもようだ。

 ソニーは近年、グループ全体がゲームや音楽などのエンタメにビジネスの軸足を移す中で、エンタメ分野を中心にM&A(合併・買収)を仕掛けてきた。

 例えば、2021年には米アニメ大手クランチロールの運営会社を約1300億円(金額は当時)で、翌22年には米ゲーム大手バンジーを約5100億円(同)でそれぞれ買収した。さらに、24年には英ロックバンド、クイーンのカタログの権利・肖像権を約2000億円(同)で取得した。

 一方、ソニーグループのエレクトロニクス部門は近年、大きな投資は手掛けず、今年に入りテレビ事業の分離を打ち出すなど事業ポートフォリオの見直しを優先してきた。ところが、そのエレキ部門で大型買収に打って出た。

 買収額で見ても、2000億円規模のM&Aは吉田憲一郎会長が社長に就いた18年以降だと、バンジー、EMIミュージックパブリッシングの運営会社(18年に2600億円で買収)に次ぐ規模となる。構造改革を進めてきたエレキ部門が反転攻勢に出る、大きな転機といえるだろう。

 ではなぜ、ソニーはタムロンの買収に動いたのか。次ページでは、ソニーによるタムロンの買収案の具体的な中身に加え、買収の狙いを明らかにしていく。ディール成立に向けた今後の見通しについても解説する。