チェックイン機にデジタルアドレスを入力するだけで、正確な住所が自動で入るようにする――これはホテル業界としては初めてのチャレンジでした。この仕組みは、アパグループが掲げている「Time is Life」(時は命なり)というコンセプトとも直結しています。
「やりながら直す=改善」が
プロをプロたらしめる
ただ、それも最初から完璧な形で広がったわけではありません。現場で試し、実際に運用し、改善を重ねながら、「あたりまえの仕組み」に少しずつ近づけていったのです。
気がついたときには会社全体が前に進んでいるのは、この「動きながら直す」文化があるからだと思います。私がやっていることを兄が知らないこともあれば、その逆もあります。お互いがそれぞれの持ち場で走り、必要なタイミングで、会議やSlackなどのチャットツールで擦り合わせる。メンバーの首に縄をつけて1から10までコントロールしようとするのではなく、自由に動きながら、守るべき規律や礼儀だけはきちんと守る。そんなバランスを意識しています。
『1秒で突破する覚悟』(元谷 拓、あさ出版)
変化が激しい時代に、「一度決めた仕様を絶対変えない」というのは、もはや美徳ではありません。むしろ、「まずやってみる」「やりながら直す」という前提で動ける人や組織が、時代の波を味方につけていきます。
チャンスは、きれいに整った形で並んでいるわけではなく、「チャンスのビュッフェ」のように、取りに行った人から順番になくなっていくもの。「怖いから」「前例がないから」と立ち止まっているうちに、皿の上は空っぽになってしまいます。
やってみて、直す。直して、また試す。
その改善の連続こそが、プロをプロたらしめる核心なのです。







