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*本記事はきんざいOnlineからの転載です。
宿泊面で工業地帯を支えるビジネスホテル
千葉県市原市の姉崎(あねさき)周辺は、京葉臨海工業地域の一角であり石油精製・石油化学をはじめとする事業所が集積する。工場の定期修繕時には全国から多くの工事関係者が訪れ、そのタイミングで地域の宿泊施設にはまとまった需要が生まれる。ビジネスホテルは、地域産業の安定操業を支えるインフラの一つともいえる。
この地で「ホテルタカザワ姉崎店」と「ホテルタカザワ長浦店」を運営していたのが、ニュータカザワ(千葉県市原市)である。先代社長の逝去後も事業を継続していたが、施設の老朽化による集客力の低下に加え、設備の維持・更新に必要な資金の確保も難しくなり、債務負担も大きくなっていた。
こうしたなか、同社のメイン行だった京葉銀行は、事業継続に向けた再生支援の検討に入った。同行から相談を受けた当社は、譲り渡し側(売り手)のセルサイドアドバイザーとして、事業再生型M&Aの実務を担った。
また、京葉銀行が活用したのは、地域経済活性化支援機構(REVIC)の特定支援(事業譲渡型)である。金融債権者が必要な金融支援を行う一方、ホテル事業を第三者へ承継し、雇用と地域の宿泊機能を維持する方針が定められた。
当初は、地元の別事業者を譲り受け(買い手)候補とする案が検討されていた。しかし、同候補の主たる希望は姉崎の土地取得で、ホテル事業や従業員の承継を前提とするものではなかった。
これでは事業・雇用を維持するという本件の目的を実現できず、金融支援の合理性を説明することも難しい。そこで関係者は方針を見直し、当社は事業を一体として承継できる同業者との組み合わせを模索した。







