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米国はイランとの戦争で大量の弾薬を中東に緊急輸送したため、中国やロシアによる潜在的脅威に対処する能力が低下しているとの懸念が軍事計画担当者の間で広まっている。
弾薬の減少は非常に深刻であり、米国が欧州で保有する地対空誘導弾パトリオットミサイル(PAC3)や地対地ミサイル「ATACMS」の備蓄が「危機的状況を超えた」と見なされていると当局者らは述べた。
米当局者らによれば、日本や韓国、ドイツなどから移送した兵器の補充に何年もかかる可能性がある。西側の軍事当局者は中国やロシアによる大規模な攻撃が差し迫っているとはみていないが、米国の世界規模の軍事態勢に弱点が生じているという。
パトリオットに加え、精密打撃ミサイルや誘導ロケット弾など、欧州に配備されている他の兵器の備蓄も極めて低水準に落ち込んでいる。地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」や対ドローンシステム「メロプス」も欧州から中東に送られているため、欧州大陸での備蓄がさらに減っている。
備蓄の減少を受けて、米欧州軍は作戦計画を調整していると当局者らは述べた。政権当局者は、近い将来に中国による台湾侵攻が起きた場合に、米国が台湾を守るための有事対応計画を完全には遂行できない可能性があるとの見方を強めていると、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は以前報じている。
弾薬を含め、軍の兵力や資産を中東に移動する際には、その都度ピート・ヘグセス国防長官による承認が必要とされたはずだ。ヘグセス氏は長年の国防総省の手順に従い、世界中の軍事資産の動きを定める「指示書」を管理する。
ホワイトハウスは、イランとの戦闘を当面続けながら、それ以外の世界の脅威に対応するのに十分なミサイルを米国が保有していると述べた。
「米軍は(ドナルド・)トランプ大統領の戦略目標の全てと、それ以上を達成するのに十分過ぎるほどの武器・弾薬・備蓄を保有しており、米国に手を出すとどうなるかが『エピック・フューリー(壮絶な怒り)』作戦によって明らかになった」とホワイトハウスのアンナ・ケリー副報道官は述べた。さらに、「それでも大統領は防衛関連企業に対し、世界最高水準の米国製兵器を絶えず増産するよう求めている」と付け加えた。







