「せっかく高い服を買ったのに、もったいなくて着られない」。そんな経験はないでしょうか。40年以上、芸能人や経営者をスタイリングしてきた長友妙子さんの答えは、「すぐ着てください。たくさん着てください」。『信頼を着る』(三笠書房)の著者が考える、服を「消費」ではなく「未来への投資」に変える方法とは。
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「せっかく買ったなら、すぐ着てください」
私の「1分朝活」で、参加者からこんな質問が出ました。
「高価な服を買っても、もったいなくて着られないんです」
答えたのは、40年以上にわたり、芸能人や経営者など多くの人をスタイリングしてきた長友妙子さんです。
長友さんの答えは、とてもシンプルでした。
「せっかく買ったなら、すぐ着てください。たくさん着てください」
これは、いい言葉だなと思いました。
高い服だから大切にしまっておくのではない。いい服を普段から着て、その服に自分を慣らしていく。
服だけを変えるのではなく、「その服が似合う自分」に自分を近づけていくわけです。
今の自分ではなく、「なりたい自分」に服を合わせる
長友さんが話していたのが、
「服は消費ではなく、投資」
という考え方です。
服を買うとき、普通は「今の自分に似合うか」を考えます。
でも長友さんは、「これからどうなりたいか」も考える。
今までより少し上質な服を着れば、姿勢が変わる。振る舞いが変わる。その服で人に会ううちに、自分自身の意識も変わってくる。
つまり、服は「現在の自分を表すもの」であると同時に、「これからの自分をつくるもの」でもあるのです。
そう考えると、服にお金を使うことの意味も変わります。
「オン服は10着あれば十分」
もう一つ印象的だったのが、
「オン服は10着あれば十分」
という話です。
もちろん、誰もが厳密に10着にしなければいけないという意味ではありません。
大切なのは、数ではなく「軸」を持つこと。
ジャケット、トップス、ボトムス、ワンピースなど、自分の基本になるものを揃えて、それぞれを組み合わせられるようにする。
流行するたびに新しいものを買うのではなく、
「これは3年後、5年後の自分も着たいだろうか」
と考えてみる。
服が増えすぎる人ほど、「何を買うか」の前に、「自分はどう見られたいか」が決まっていないのかもしれません。
ブランドより「この人らしい一つ」を持つ
長友さんは「シグネチャーアイテム」という話もしていました。
バッグでもいい。靴でもいい。万年筆でも、カードケースでもいい。
「この人といえば、これ」
と思われる、自分らしい一つを持つ。
特に男性の場合は、たくさんの服を揃えること以上に「サイズ感」が重要だそうです。高価なオーダースーツでなくても、袖丈や肩幅が自分の体にきちんと合っているだけで、印象は変わる。
ブランド名を見せることではなく、品質を大切にし、自分に合ったものをきちんと使う。
そこに、その人の考え方が出るということなのでしょう。
いい服は「しまっておく」ほど、もったいない
だから、最初の質問に戻ります。
「高価だから、もったいなくて着られない」
でも、本当にもったいないのは、その服をしまい込んだまま、自分が何も変わらないことなのかもしれません。
いい服を買ったら、着る。
たくさん着て、その服が当たり前になるまで自分を慣らす。
「何を着るか」は、単に今日のコーディネートを決めることではありません。
「これから、どんな自分として生きたいのか」
その答えを、毎朝、服で選んでいるとも言えるのだと思います。








