仕事でもプライベートでも、自分では普通に話しているつもりなのに、なぜか相手の反応が微妙になることがある。実は、何気なく使っている「相づち」が、知らないうちに相手をイラッとさせているのかもしれない。8万8000人以上のビジネスパーソンを指導してきた研修トレーナー・伊庭正康氏の最新刊『仕事・人間関係で損する人、得する人』より、無意識のうちに相手をムカつかせる「意外なひと言」について、特別に本文の一部を抜粋・再編集してお届けする。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

無意識のうちに相手をムカつかせる言葉・ワースト1Photo: Adobe Stock

ワースト1:「なるほど」

「なるほど」
――これは、万能の相づちに見えます。

しかし、実は「なるほど」には、落とし穴があります。

先日、研修の受講者から質問をもらいました。

「なるほど、と相づちを打ったところ、お客様に叱られちゃいました。
どう受け答えするのがいいのでしょうか?」

部下に「なるほど」と言われると、「失礼だな」と感じる上司もいる

「なるほど」と言われたら、どう感じるか。

私が研修で1000人以上の管理職に聞いたところ、部下が“なるほど”と相づちを打った場合、「失礼だな」と思う人の割合は、おおむね半数でした。

「なるほど」は「私はあなたの話を評価・審査して、合格と判断した」という意味を持つ言葉だからです。

使う側は無意識でも、受け取る側がそれを感じると、微妙な違和感が生じます。

もちろん、1回ポロッと言ってしまうことや、自分が感心して「なるほど~」と言うのは問題はありません。次のような会話になると危険ということです。

上司「これは、こう直したほうがいいよ」
部下「なるほど。わかりました」
上司「来月から○○が始まるので、先に準備しておきたいんだよね」
部下「なるほど。では、昨年の資料を確認しておきますね」

意外と出てしまう言葉ではないでしょうか。