「相手への評価」ではなく「共感の言葉」に変える

では、なんと言えばいいのか。
いわゆる目上の相手との会話では、おおむね決まったフレーズがあります。

・「はい」
・「かしこまりました」
・「承知しました」
・「そうだったのですね」(より丁寧な場合:「さようでございましたか」)

このあたりを「なるほど」の代わりに使えば、すべてクリアします。

とくに便利なのが、「そうだったのですね」です。
たとえばこんな場面。

・「あのプロジェクト、本当に大変だったんだよ」
→「そうだったのですね。みなさん、本当にお忙しそうでした」

・「以前、飛び込み営業をしていたんです」
→「そうだったのですね。それで、お話がお上手なのですね」

・「あのとき、誰にも相談できなくて……」
→「さようでございましたか。そうとは存じませんでした」

いかがでしょうか。

「なるほど」は、相手への評価が含まれる言葉。
「そうだったのですね」は相手への共感が含まれる言葉です。

このちがいが、相手に与える印象を変えます。

それは「技術」ではなく、相手の話に本当に関心を向けているからです。

伊庭正康(いば・まさやす)
株式会社らしさラボ 代表取締役
リクルートグループで法人営業に従事。プレイヤー部門とマネージャー部門の両部門で、年間全国トップの成績で4回表彰される。合計40回以上の社内表彰を受け、営業部長、社内ベンチャーの代表取締役を務める。2011年、研修会社らしさラボを設立。リーディングカンパニーを中心に年間200回を超えるセッション(リーダー研修、営業研修、コーチング、講演)を行っている。研修のリピート率は9割以上。研修・講演会の参加者は8万8000人に達している。オンライン学習のプラットフォーム「Udemy」では、時間管理、リーダーシップ、営業スキルに関する多くのベストセラー講座を公開し、受講者は25万人を突破。YouTubeチャンネル「研修トレーナー伊庭正康のスキルアップチャンネル」の登録者は23万人を超える。主な著書に19万部を突破した『できるリーダーは、「これ」しかやらない』(PHP研究所)、『営業の一流、二流、三流』(明日香出版社)などがある。著書累計で70万部を超える。最新刊は『仕事・人間関係で損する人、得する人』(ダイヤモンド社)。