2026年7月17日、報道陣の取材に応じる福岡県議会の蔵内勇夫議長 Photo:Kyodonews
議長ポストを巡る
「カネ」の疑惑
増田 福岡県議会で議員同士の金銭授受疑惑や「日本一高額」ともいわれる海外視察費の問題がクローズアップされています。
池上 金銭授受は福岡県議会の議長・副議長職について「ポストに就くに当たり、県議会の最大会派・自民県議団幹部にカネを支払った」と複数の正副議長経験者が証言しているというものでした。議長経験者の吉松源昭県議は「議長就任に当たり、自民党県議団から1000万円を要求され、支払った」と証言しています。一方、受け取ったことを認めた県議はいません。
増田 吉松県議がカネを渡し、その一部始終が録音されていたという中尾正幸元副議長は、音声が公開され自分の声であることは認めつつも、「カネは受け取っていない」としています。
池上 “自民党会派のドン”ともいわれる、県議会議長だった蔵内勇夫氏は疑惑を否定。8月17日に福岡県議会で辞職勧告決議の採決が予定されていましたが、蔵内氏の元秘書である県議が出した緊急動議の可決により、採択は見送られました。背景には、蔵内氏が「議会改革に道筋をつけてから辞任する」との意向を示していたこともあったのでしょう。
増田 自分たちが議会のありようをゆがめてきたのに議会改革ができるのか、辞めるのを先延ばししているだけなのでは、ともみられましたが、結局、8月25日付で議長職だけでなく議員も辞職。辞職に際してのコメントでも金銭の授受に関しては否定しています。
池上 第三者委員会の設置も決まり、「できるところまではやった」と印象付けたいのかもしれませんが、これで幕引きとはいきません。複数の正副議長経験者が、就任に際してカネを支払ったと証言しています。事実関係の徹底した解明が必要でしょう。
なぜ大金を払ってまで
議長に就任したいのか
増田 どうしてそうまでして議長になりたいのですか。







