「頑張っているのに、なかなか成果が出ない」。そんなとき、「もっとやらなければ」と一日の予定をさらに詰め込んでしまう人は少なくない。しかし、大きな目標ほど、短期間で結果を出そうとすると無理が生じやすい。思うように進まない日があるだけで、焦ったり、自分には向いていないと諦めたりすることもある。では、無理をせずに大きな目標を達成する人は、時間をどのように捉えているのだろうか。『人生は気づかぬうちにすぎるから。「自分第一」で生きるための時間術』から、覚えておきたい考え方を紹介する。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

老後「悔やんでも取り返せないこと」・ワースト1Photo: Adobe Stock

大きな「目標」を達成する時に必要なこと

「今日はこれも終わらせたい」「今週中には形にしたい」「早く結果を出さなければならない」
そう考えて、予定を詰め込みすぎてしまうことはないだろうか。

勉強、運動、仕事、新しい習慣。始めたばかりの頃ほど、すぐに目に見える成果を出そうとして、自分に多くを課してしまいやすい。

しかし、一日でできることには限りがある。
予定通りに進まなければ焦り、疲れ切って続けられなくなることもあるだろう。

大きな目標を達成するために必要なのは、一日で完璧にやり遂げようとすることではない。
今日できる小さなことを、長い時間をかけて積み重ねていくことだ。

1日で達成できることを多く見積もり、
1年で達成できることを少なく見積もっている


そのために覚えておきたい考え方がある。
それは、「人は1日で達成できることを多く見積もり、1年で達成できることを少なく見積もっている」というものだ。

 それは、「人は1日で達成できることを多く見積もり、1年で達成できることを少なく見積もっている」というものだ。
 時間は、うまく使えばたっぷり手に入れられる。1年365日を合計すれば、相当な時間になる。私は、このように長い目で時間をとらえるようになってから、大きな目標をそれ以前よりはるかに達成しやすくなった。
 また、長期的に時間をとらえると、ストレスも減る。第16章で取り上げたハイパーフォーカスとそれに続くバーンアウトのサイクルは、つねに生産的であることを難しくする。それでも、時間をかけることで確実に成果を積み重ねられる。
 このことを知っていると、着実に前進できる。また、やむを得ず後退しなければならないときも自分を許せる。

――『人生は気づかぬうちにすぎるから。「自分第一」で生きるための時間術』より

今日、予定どおりに進まなかったとしても、それだけで目標を諦める必要はない。
1年という長さで見れば、すべてが無駄になるわけではない。

大切なのは、一日ごとの出来栄えだけで自分を判断しないことだ。
うまく進む日もあれば、思うように動けない日もある。
その波を受け入れながら、できる日に少しずつ進めていけばよい。

焦って一日ですべてを変えようとすると、途中で苦しくなり、続ける力を失いやすい。
反対に、時間を味方につければ、小さな積み重ねはやがて大きな差になる。

今日できなかったことよりも、これから一年かけて何を積み重ねられるかに目を向けよう。
そう考えることが、無理なく前に進み続ける力になるのである。