「毎日それなりに充実しているはずなのに、なぜか満たされない」。そんな感覚を抱くことはないだろうか。仕事では成果を出し、休日には勉強や運動をする。時間を無駄にしないように過ごしているのに、心から楽しいと思える瞬間は意外と少ない。その原因の一つは、何をするにも「役に立つか」「将来につながるか」を基準にしていることかもしれない。では、自分が本当に幸せになれることを見つけるには、何を基準にすればいいのだろうか。『人生は気づかぬうちにすぎるから。「自分第一」で生きるための時間術』から、そのヒントを紹介する。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)
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自分にとって「本当の幸せ」とは?
「せっかく時間を使うなら、何か将来につながることをしたい」
「趣味を始めるなら、上達できるものや人脈が広がるものがいい」
そんなふうに考える人は少なくない。
もちろん、学びや成長につながることは大切だ。
しかし、すべての行動を「役に立つかどうか」で判断していると、自分が何に心を動かされるのか、何をしているときに満たされるのかが、見えにくくなってしまう。
散歩をする。好きな音楽を聴く。目的もなく本屋に立ち寄る。誰かに見せるためではなく、ただ自分が楽しいから何かをする。
そうした時間は、一見すると何も生み出していないように思えるかもしれない。
だが、自分の人生を豊かに感じられるかどうかは、成果や効率だけでは決まらない。
では、自分にとって本当に幸せになれることを、どうすれば見つけられるのだろうか。
「生きている実感」に意識を向ける
そのヒントになるのが、次の考え方である。
「自分が幸せになれること」を見つける方法
自分をもっと幸せにしてくれるアイデアがあると直感的に思っていても、それが有益な何かをもたらさないと、ためらいを感じてしまう。
だから私たちには、有益性にとらわれずに自分の本当にやりたいことへと向かわせてくれる後押しや助けが必要かもしれない。
そのためのヒントを紹介しよう。もっと幸せになり、そして不安を減らすためには、「生きている」という実感を味わえることに意識を向けるといい。
(~中略~)
だから、1日を通して自分の行動にもっと注意を払うように努めるのと同じように、生き生きとした気持ちになる瞬間に注意を向けてみよう。
こうした瞬間を多く経験するようになると、最初は驚きを感じるかもしれない。「わあ、生きている感じがする! すごい!」と。
「生きている」と感じる瞬間は、人によって違う。
誰かと他愛のない話をしているときかもしれない。知らない街を歩いているときかもしれない。好きなものをつくっているとき、夢中で本を読んでいるとき、何も考えずに笑っているときかもしれない。
大切なのは、それが仕事に役立つか、誰かに評価されるかを、すぐに判断しないことだ。
「これは自分が楽しいと思える時間だった」と気づけたなら、それだけで十分である。
その感覚を無視せず、少しずつ生活のなかに増やしていこう。
役に立つことだけを積み重ねても、人生が豊かかになるとは限らない。
何のためになるのか説明できなくても、自分の心が動くことに時間を使う。
その積み重ねが、自分らしく生きているという実感につながっていく。






