250mメッシュ統計を使って
「高学歴女性」の街を可視化する
今度は地図の解像度を一気に上げてみましょう。『令和2年(2020年)国勢調査』の地域メッシュ統計を使い、全国を約250m四方のエリアに区切って15歳以上・女性既卒者に占める大学・大学院卒業者の割合を可視化します(図4)。
同書より転載 拡大画像表示
ここで女性のデータに限定したのには理由があります。先に述べたように、女性の大学進学率は世代による差が大きく、若い世代ほど高くなっています。そのため、女性のデータに絞ることで、現役世代の高学歴層に好まれる街を鮮明に可視化したいと考えたためです。
ちなみに、男性のデータで同じ地図を描くと、横浜市青葉区の東急田園都市線沿線、都筑区の港北ニュータウン、川崎市麻生区の新百合ヶ丘、そして湘南エリアの逗子・鎌倉・藤沢といった伝統的な郊外高級住宅地が色濃く浮かび上がります。
番町や豊洲には大卒女性が
集まったクラスターがある
さて、地図を眺めると、都心周辺では文京区や千代田区(番町エリア)、そして中央区や江東区(豊洲)に大卒女性の顕著なクラスターが見られます。まさに職住近接を体現するエリアです。
興味深いのは、住民の役員比率が高い港区や渋谷区では、女性に占める大学・大学院卒の割合がやや高い程度にとどまっている点です。ここに、若い世代のキャリア志向の女性と超富裕層の住みたい街の違いが見え隠れしているのかもしれません。







