「過去の選択を、何度も思い返してしまう」。年齢を重ねるほど、これまでの人生を振り返る機会は増えていく。「あのとき別の道を選んでいれば」「もっと早く行動していれば」と考えることもあるだろう。後悔は、これからの選択をよりよくするための手がかりにもなる。しかし、向き合い方を間違えると、過去への後悔が新たな後悔を生み出してしまうことがある。では、年を重ねるほど「取り返しのつかない後悔」が増えてしまう人には、どんな共通点があるのだろうか。『人生は気づかぬうちにすぎるから。「自分第一」で生きるための時間術』から、そのヒントを紹介する。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)
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「後悔」とうまく共存できているか?
「あのとき、別の道を選んでいればよかった」
「もっと早く、あの人に謝っておけばよかった」
年を重ねるにつれて、こうした思いが心に浮かぶことはある。
過去を振り返れば、誰にでもやり直したい選択の一つや二つはあるだろう。
もちろん、過去の経験から学び、次の選択に生かすことは大切だ。
しかし、「二度と失敗したくない」「これ以上、後悔を増やしたくない」という思いが強くなりすぎると、かえって新しい一歩を踏み出せなくなることがある。
過去を悔やみ続けるあまり、今の自分ができることまで見失ってしまうのだ。
では、後悔とどのように向き合えば、これからの人生を前に進められるのだろうか。
「後悔」をつかって「よりよい将来」をつくる
そのヒントになるのが、次の考え方である。
私にとって、将来の後悔を避けようとすることは、長いあいだ強い動機になってきた。「これに挑戦しなければ、後悔するのでは?」と自問することがもたらすプラス効果は、「世界のすべての国を訪れる」という壮大なプロジェクトに取り組むきっかけになった。
(~中略~)
つまり、アイデアが浮かんだら、「それを実行するかしないかの選択の結果、将来感じられるであろう後悔」を想像してみるのだ。
これは「予期的後悔」と呼ばれ、決断を下す際の便利な道具になる。
けれども時間不安について学ぶにつれ、私は後悔に目を向けすぎることから生じる悪影響にも苦しめられていたと気づいた。
感情を大切にして将来について考え、積極的な選択をするのはよいことだ。しかし、過去の出来事への感情に執着すれば、心が乱されてしまう。この強迫観念は、私の人間関係や仕事、健康にも影響を及ぼしていた。
後悔は、これからの選択を考える手がかりになる。
「やらなかったら、いつか悔やむかもしれない」と考えることで、挑戦する勇気が生まれることもある。
ただし、過去の失敗にとらわれ続け、「もう二度と間違えてはいけない」と思い込むと、新しい一歩まで怖くなってしまう。
大切なのは、後悔を一つも残さないことではない。
過去を責めるためではなく、これからどう生きるかを考えるために、後悔を使うことだ。
過去は変えられない。だが、今日の選択は変えられる。






