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シリコンバレーで考える 安藤茂彌

国を挙げて研究開発投資に邁進する韓国
日本が対抗していくには明確な産業振興策が必要だ

安藤茂彌 [トランス・パシフィック・ベンチャーズ社CEO、鹿児島大学特任教授]
【第70回】 2013年8月9日
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 コンピューターサイエンスでは、人間の脳の持つ機能をコンピューターに代替させていく研究が大きく花を咲かせるだろう。この分野は、米国がダントツに強く、日本、韓国、中国も努力しているが、まだまだ追いつけない状況にある。最近、米国でのソフトウェアエンジニアの需要は、全産業平均の3倍にも達すると報じられた。

 日本ではこのあたりがあまり認識されていないが、これを外しては米国に大きく水をあけられるのみならず、日本のハイテク分野全般にわたる競争力が落ちてしまう。日本の産業の総合的な発展のために、コンピューターサイエンスへの注力は極めて重要である。

 6月に発表されたアベノミクスの成長戦略に関する、欧米のメディアからの評価は低かった。世界はいま、日本が20年に及ぶ長い眠りから覚めて、どのような戦略に出てくるのかに注目している。日本の競争力がいまだ健在であり、近い将来再び手強い競争相手となることを予感させるような戦略を、是非描いてほしいものである。

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安藤茂彌
[トランス・パシフィック・ベンチャーズ社CEO、鹿児島大学特任教授]

1945年東京生まれ。東京大学法学部卒業後、三菱銀行入行。マサチューセッツ工科大学経営学大学院修士号取得。96年、横浜支店長を最後に同行を退職し渡米。シリコンバレーにてトランス・パシフィック・ベンチャーズ社を設立。米国ベンチャービジネスの最新情報を日本企業に提供するサービス「VentureAccess」を行っている。VentureAccessホームページ

シリコンバレーで考える 安藤茂彌

シリコンバレーで日本企業向けに米国ハイテクベンチャー情報を提供するビジネスを行なう日々の中で、「日本の変革」「アメリカ文化」など幅広いテーマについて考察する。

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