このほか、千葉県市川市では、全館冷凍冷蔵仕様の「Marq市川III」(約1万2800平方メートル)を26年10月に竣工予定で、三友通商が専用施設として利用する。相模原市南区では、3温度帯対応のマルチテナント型物流施設「Marq相模原」(約13万5000平方メートル)を29年3月に竣工する計画で、最大30社入居可能な大規模施設となる。

 関西エリアでは、大阪市住之江区で全館冷凍物流施設「Marq南港I」(約7700平方メートル)を2月に竣工済み。さらに近接地では、全館冷凍冷蔵マルチテナント型の「Marq南港II」(約2万1000平方メートル)の竣工を12月に予定しており、収容能力は約2.5万tとなる。

 また、兵庫県西宮市では、全館冷凍冷蔵倉庫の「Marq鳴尾浜2」(約1万2044平方メートル)が28年4月竣工を予定。4階建てのシングルテナント型となり、約1.8万tの収容能力を備える。

 需要と供給のバランスにも目を配る。日本GLPでは、8月に開いた「ALFALINK川崎扇島」の開発に関する記者会見で11棟をニーズに合わせて“段階的に”開発し、BTS(ビルド・ツー・スーツ型)を想定していることも明かした。

先駆者・霞ヶ関キャピタルは
オペレーションにも参入

 賃貸用冷蔵倉庫の開発の先駆者とされるのが霞ヶ関キャピタル。日本GLPが「スペースの提供」に特化しているのに対し、施設内で独自サービスを展開するなど、オペレーションにも参入したことで注目を集めている。グループ会社の X NETWORK(クロスネットワーク)が提供するパレット単位の冷凍保管サービス「COLD X NETWORK(コールドクロスネットワーク)」と連携した開発計画を進めている。

 5月には名古屋市南区で、冷凍自動倉庫「LOGI FLAG TECH名古屋みなとI」(約2万345平方メートル)が完成。霞ヶ関キャピタルがアセットマネジメント業務とプロジェクトマネジメント業務を受託しており、約9752枚のパレット保管が可能。

 川崎・東扇島地区では、6月に冷凍自動倉庫「LOGI FLAG TECH東扇島I」(約1万9953平方メートル)が竣工し、約1万パレットが保管可能。さらに、近接地では冷凍自動倉庫「LOGI FLAG TECH東扇島II」(約2万5863平方メートル)の28年1月竣工を予定しており、約2万644パレットの保管に対応する。加えて、今年8月には千葉県習志野市で「LOGI FLAG COLD習志野I」(約8441平方メートル)が竣工した。

「賃貸型の冷凍冷蔵倉庫」がなぜ激増?大和ハウス、東京建物、森トラストまで参入するワケLOGI FLAG TECH東扇島Ⅰ

 また、関西では神戸市須磨区で「LOGI FLAG TECH神戸弥栄台I」(約1万9249平方メートル)を28年2月に竣工予定。約1万5144パレットが保管可能な冷凍自動倉庫となる。加えて、大阪府茨木市でも冷凍自動倉庫(4万791平方メートル)の30年冬竣工を計画している。

 さらに、中継輸送拠点の機能を持つ冷凍冷蔵倉庫の開発にも着手。静岡県袋井市に「LOGI FLAG X STATION静岡袋井I(仮)」(約5万平方メートル)として30年春竣工を計画する。このほか、埼玉県入間市、神奈川県厚木市、同県愛甲郡、京都府伏見区に冷凍自動倉庫の開発用地を取得している。

 霞ヶ関キャピタルは、保管からさらに物流事業に踏み込む方針を示す。8月に開催された「LOGI FLAG TECH東扇島I」のメディア内覧会では、冷凍幹線サービスを開始することも明らかにした。低温物流業界に施設を提供するだけでなく、自らプレイヤーとして参入してサービスを提供していく構えだ。