冷凍冷蔵倉庫の開発に
初進出デベロッパーも

 このほかのデベロッパーでも賃貸用冷凍冷蔵倉庫の開発に意欲を見せる。大和ハウス工業は7月、大阪市住之江区でマルチテナント型冷凍冷蔵物流施設「DPL大阪南港I」(延床面積約8万5799平方メートル)を竣工。最大10テナントが入居可能で、同社グループの神山運輸が入居済だ。

 なお、大和ハウスでは「竣工時入居率50%」を想定していたが、8月時点での入居率は賃借申込も含めて30%。大阪港の中心である大阪南港でかつ最寄り駅から約100mという希少な立地に加え、ランプウェイを備えたハイスペック型施設のニーズの取り込みが注目される。

 東京建物も開発案件を拡大している。千葉県船橋市では三井物産都市開発と共同で、「T―LOGI船橋南海神」(約1万320平方メートル)の27年10月竣工を予定。さらに、埼玉県八潮市では「T―LOGI八潮II」(約1万4699平方メートル)の開発を決定しており、29年1月竣工を予定している。加えて、福岡県久山町ではマルチテナント型の「T―LOGI福岡久山」(約7850平方メートル、28年夏竣工)と「T―LOGI福岡久山II」(約2万2376平方メートル、29年中竣工)を計画している。

 これまで物流施設開発を手がけてこなかったデベロッパーが、低温保管ニーズに着目し、倉庫開発に進出するケースも出てきた。

 森トラストはグループ会社のエスリードリアルティと共同で、神戸市東灘区に賃貸用冷凍冷蔵倉庫「神戸六甲MT Logi Cold」(約1万2900平方メートル)を1月に竣工。同社として初の物流施設開発となる。

「賃貸型の冷凍冷蔵倉庫」がなぜ激増?大和ハウス、東京建物、森トラストまで参入するワケ神戸六甲MT Logi Cold

 物流不動産の仲介企業もみずから冷凍冷蔵倉庫の開発に乗り出す。CBREは、北海道小樽市で、北海道初となる9900平方メートルのマルチテナント型冷凍冷蔵倉庫を開発する。開発を担ういしかり特定目的会社には、ダイビル、清水総合開発、西部ガス都市開発他が出資している。

 なお、CBREではこのほど公表したレポートで、賃貸型冷凍冷蔵倉庫のマーケットについて、25年までの合計開発面積が9.3万坪だったのに対し、27年と28年は単年で15万坪弱になるとし、「保管を主な目的とする利用はほとんどなく、販売商品の域内配送を担う業態のユーザーが中心。こうした業態ではトラックの出入りが頻繁であることから、ユーザーは搬出入作業の効率を重視して賃借物件を選択している」と分析している。

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