ヤマト×JAL「クロネコジェット」がたった3年で終了へ…「当初の想定に反して」拡大したもの出た当初は「クロネコジェット」と呼ばれ人気になったが、約3年で運航を終えることに... 画像:カーゴニュース

ヤマトとJALの国内線貨物専用機の運航終了が明らかになった。「物流2024年問題」対策として、「クロネコジェット」の登場は大いに注目されたが、当初の想定に反してうまくいかなくなった理由があるという。JALとANAの2026年3月期決算における貨物事業の業績も合わせて詳細を解説する。(カーゴニュース編集部)

*本記事はカーゴニュースからの転載です

ヤマトとJALの国内線貨物機
運航を2027年6月メド終了へ

 ヤマトホールディングス(本社・東京都中央区、櫻井敏之社長)と日本航空(JAL、本社・東京都品川区、鳥取三津子社長)、JALグループのスプリング・ジャパン(本社・千葉県成田市、浅見達朗社長)は9月3日、現在の国内線貨物専用機(フレイター)の運航について、2027年6月をメドに終了すると発表した。今後は旅客便のベリースペースなどで代替し、安定的な輸送手段の提供を図る。

 3社は「2024年問題」などに伴うトラックの輸送力の低下といった物流環境の変化に対応し、安定的な輸送力の確保やサービス品質の維持・向上に向けた新たな輸送手段として、24年4月から国内線フレイターの運航を開始。これまで成田空港、羽田空港、新千歳空港、関西国際空港、北九州空港、那覇空港で運用してきた。

 しかし、継続する円安や燃油高により輸送コストが上昇し、トラック輸送と航空輸送の価格差が当初の想定に反して拡大。国内線フレイターの運航継続に向けて、費用効率化の推進や路線の見直しによる需給適正化、フレイターの特性を活かした高付加価値サービスの提供などの取り組みを進めてきた。

 今回、安定した輸送サービスを持続的に提供するためには、旅客便ネットワーク(ベリースペース)を含む代替の輸送手段を活用することが最適であると判断し、27年6月をメドに国内線フレイターの運航終了を決めた。なお、路線ごとに終了時期が異なる可能性があるとしている。