そこで「いや、それは違う」と否定したらどうなるでしょうか。

 2人目は出てきません。

 だから私は、まず感謝することが大事だと考えています。

「意見を言ってくれてありがとう」

「みんなが黙っている中で、最初に話してくれて助かった」

 内容に賛成するかどうかと、意見を表明してくれたことへの感謝は別です。

 この反応を積み重ねることで、「ここでは何を言っても大丈夫だ」という心理的安全性が育まれていきます。

 逆に、部下が何も言わない会議で、「君たちは何も考えていない」「もっと意見を出せ」と責めても状況は変わりません。

 部下が黙っている原因を、部下の意欲や能力だけに求めないことです。

 管理職が答えを断定していないか。沈黙に耐えられているか。最初の発言をきちんと受け止めているか。

 会議で部下が話さないときは、部下を見る前に、まず自分の話し方を振り返ってみてください。

第4回記事<部下を「モンスター社員」に変える上司の“危険な話し方”>は9月28日(月)午前7時30分に公開されます。前川孝雄氏をフォローすることで取材記事(全5回)をメールでお送りすることができます。