経営 X 人事
若手社員を辞めさせず成長させる 「適度なかまい方」マニュアル
【第12回】 2009年4月14日
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間杉俊彦 [ダイヤモンド社 人材開発編集部副部長]

ダメな若手は水際でストップ! 大事なのは、「かまうに足る若手」を採用できるかどうか

――良い採用ができるかは、面接官次第?!

 そこで、「現場は忙しいんだよ!」という声があがるのを承知の上で、1人でも多くの現場管理職が学生に接する、という面接法をお勧めしたいと思います。なぜなら、「採用に関わった」という事実こそが、若手人材の育成に主体的な関心を持たせる近道だからです。そしてその際には、「求める人材像」を前提として、過去の事実を具体的に聞くという面接方法を共有してほしいと思います。

 樋口社長はもうひとつ、「若手のエース人材を面接官に起用すること」を推奨しています。数年後の自分の姿を脳裏に描いたうえで企業を決めるという傾向のある若手には、その会社で活躍している優秀な若手社員が魅力的に映るものです。会社の未来の可能性を体現したエースの登場で、学生の意識は前向きになり、会社に対するロイヤリティが一気に高まります。実際に業績をあげているという意味で言えば、30代前半の社員が理想的です。

 それに加えて、あとは多くの管理職に参加させ、前向きな姿勢の学生に対して、事実ベースの質問をしていきます。採用の視点と質問項目を標準化して共有すれば、そこは仕事経験の豊富な、言い換えれば、人を判断する場を数多く踏んできた複数の管理職の目を通すわけですから、良い人材を採用する確率は当然ながら上がります。

 このようにして「かまうに足る」人材を採用することが、リテンション(囲い込み)と戦力化のためにはもっとも有効な方法であることは間違いないところでしょう。


【お知らせ】ダイヤモンド・オンラインの連載「父と娘の就活日誌」が、本になりました!

 07年10月~08年5月にわたって掲載された好評連載「父と娘の就活日誌」。現職ビジネスマンである著者が、長女の就職活動に併走して書いたリアルタイム・ドキュメントです。その連載をまとめ、新たに加筆も行なって1冊にまとめたのが、下記単行本です(間杉が編集を担当しました)。

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『就職に勝つ! わが子を失敗させない「会社選び」』 楠木 新 〔著〕
1575円(税込)/発行:ダイヤモンド社
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 主要書店の「就職本コーナー」には、数多くの就職ノウハウ本がひしめいていますが、本書は類書にない特徴があります。

1)就活学生を持つ親を対象として書かれた本である
2)子どもの就活に有益なノウハウも書かれた本である
3)挫折経験のある著者ならではの働くリアルが書かれている

 昔とは様変わりした就職活動のプロセスが、この1冊ですべてわかります。就職適齢期のお子様をお持ちの皆さまに、ぜひお勧めします。

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間杉俊彦 [ダイヤモンド社 人材開発編集部副部長]

1961年、東京都生まれ。1986年 、早稲田大学第一文学部文芸専修卒業、ダイヤモンド社入社。週刊ダイヤモンド編集部に配属され、以後、記者として流通、家電、化学・医薬品、運輸サービスなどの各業界を担当。2000年 週刊ダイヤモンド副編集長。2006年 人材開発編集部副部長。著書に『だから若手が辞めていく』(ダイヤモンド社刊)

 


若手社員を辞めさせず成長させる 「適度なかまい方」マニュアル

若手社員はなぜすぐに辞めてしまうのか――。放置プレー上司が多い中、早期離職を防ぐためには、若手を「“適度に”かまう」ことが大切。部下を辞めさせることなく成長させる人材マネジメントのノウハウを伝授する。

「若手社員を辞めさせず成長させる 「適度なかまい方」マニュアル」

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