柳瀬 『ポケットモンスター ポケモン大図鑑1020+』(小学館)になると、それぞれのポケモンの生態まで載っています。ポケモンはみんな「進化」しますからね。昆虫でいうところの「変態」です。幼虫から蛹、成虫といった具合に。だから、生態図鑑でもある。
養老 図鑑の要素がみんな入ってるね。柳瀬さんが書いた『アンパンマンと日本人』(新潮新書)に載っていたけれど、アンパンマンにもずいぶんたくさんのキャラクターが登場するよね。
柳瀬 およそ2300。全部、原作者のやなせたかしさんが一人で創造したそうです。「世界で最もキャラクターの種類が多い単一作品」として、ギネス世界記録に認定されているとか。アンパンマンにも、図鑑があります。
養老 でっかい図鑑ですね。ギネス世界記録に認定か。すごい数だ。
柳瀬 ポケットモンスターも1025種類。だから図鑑ができちゃう。
同書より転載 拡大画像表示
ポケモン誕生の原点は
昆虫採集だった
養老 「ポケモンを集めるゲーム」なんて、昆虫採集とおんなじだよ。というより、昆虫採集がお手本なんじゃないかな。
柳瀬 さすが養老さん、ご明察。そもそも「ポケモン」の始まりは、「昆虫採集」なんです。“生みの親”は、田尻智さん。1965年生まれで私と同世代、東京・町田で生まれ育った昆虫少年です。クワガタやカブトを捕まえて繁殖させたり、友だちと交換したり。中学生のときにインベーダーゲームにはまり、やがて自分の原体験に根ざした遊びを再現しようとしたのがポケモンだったんですね。
「ゲームを介してモンスターを集め、交換できるような仕組み」を考案し、1996年に任天堂の携帯ゲーム機「ゲームボーイ」向けに発売されたのが『ポケットモンスター 赤・緑』です。それからあっという間に、ゲームもテレビアニメも映画も、日本はもちろん、世界中で大人気に。今やディズニーを凌ぐ、世界最強のIPです。







