部下に話しかける上司と笑顔の男性社員写真はイメージです Photo:PIXTA

部下が思うように動かないとき、つい「もっと厳しく言わなければ」と考えてはいないだろうか。だが、人を動かすのは肩書や権威ではなく、「自分の価値や努力を認めてもらえた」という実感なのかもしれない。USスチール初代社長のチャールズ・シュワブは、部下を叱るよりも褒め、手柄を独り占めしないことを重視した。『人を動かす』の著者デール・カーネギーも高く評価した、その人心掌握術とは。※本稿は、著述家のマーク・レクラウ著、弓場 隆訳『いつも運のいい人が考えていること』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の一部を抜粋・編集したものです。

部下に優しく接すれば
忠誠心と意欲を引き出せる

多くの人が失敗するのは、
立場が下の人たちへの思いやりが欠如しているからだ。
誰に対しても優しく接すれば、
自分自身が大きな恩恵を受けることができる。
人に優しくすると、純粋な喜びが得られて幸せな気分になるからだ。

チャールズ・シュワブ(アメリカの実業家、USスチール初代社長)

 部下に権威を振りかざせば従ってくれると思い込んでいるリーダーが多いが、部下は大切に扱ったほうが快く動いてくれる。

 部下に優しく接すると、忠誠心と意欲をかき立てることができる。

 一方、部下に威張り散らすと、恐怖心を抱かせて反発を招くため、意思疎通に支障をきたして深刻な問題が発生し、莫大な損失をもたらしかねない。

どんなに地位が高い人でも、
批判されるより称賛されるほうが
意欲を高めて仕事に精を出すものである。

チャールズ・シュワブ(アメリカの実業家、USスチール初代社長)

 誰もが称賛と承認を求めている。歴史に名を残すこの偉大な実業家は100年も前にそれを見抜いていたし、科学的にもそれは証明されている。