管理職はどうすれば
会議を有意義なものにできるのか

「いろいろ意見は出たので、各自考えておいてください」

 では、この部長は何を間違えたのでしょうか。答えはシンプルです。質問が“大きすぎて、ぼやけている”のです。こんな時は質問を“狭める”ことが必要です。例えば、こう変えるだけで会議は一変します。

「今月の売上が落ちている原因を、まずは“新規顧客の獲得”に絞って考えると、どこに課題があると思いますか?」
「次に既存客のアップセルに絞って考えると、どこに課題があると思いますか?」

 またはこうです。

「リピート率を2倍に上げるために、来店後のお客さんの体験価値を改善できる点は何ですか?」

「何も決まらない会議」の最初に部長が投げかけている〈あるある質問〉『質問の魔力 「よい質問」がすべてを解決する』(河田真誠 著、アスコム、税別1630円)
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 どうでしょうか。この質問であれば、参加メンバーの考えるポイントが絞られていき、迷いにくくなるはずです。

 質問で大切なことの一つに「何について考えればいいのかを明確にする」ということがあります。

 そうすることで参加メンバーの発言は具体的になり、議論も深まり、意思決定のスピードも上がります。

 逆に「ぼんやりした質問」だとどうなるか。人は、頭の中で不安を感じやすくなります。

「この答えで合っているのか?」
「見当違いなことを言っていないか?」

 そう感じた人は、次にこう考えます。

「発言しないでおこう」

 発言が少ない会議は、参加している人の問題ではなく、質問の「質」の問題なのです。