新車開発もしているコースで、4モデルの走行性能を実感
今回の報道陣向け試乗会は、愛知県豊田市にある「さなげアドベンチャーフィールド」で行われた。
67年に豊田市に編入される前まで「猿投町(さなげちょう)」であったこの地域に、本格的なオフロードコースが開業したのは94年のことだ。
日本では80年代からRV(レクリエーショナル・ヴィークル)の需要が高まる中、全国各地にトヨタ販売店が出資する顧客体験型のオフロードコースを建設する動きがあり、トヨタ関連企業として、さなげアドベンチャーフィールドが誕生した。
コースは大きく3つある。
全長750m、高低差32mのミニバンでも楽しめる初心者向け「ワンダフルコース」、全長1150mで高低差32mの「林間コース」、そして全長650mで高低差27mに岩場やモーグルなどを盛り込んだ「トライアルコース」だ。
今回、「FJ」、「70(海外・国内仕様)」、「250」、そして「300(ハイブリッド)」の順で、午前中に岩場とモーグルがある「トライアルコース」、また午後に「林間コース」を走った。
なお、筆者は2024年の「250」発売時、さなげアドベンチャーフィールドで「250」、「ランドクルーザープラド(150系)」「300(ディーゼル)」「70(国内仕様)」の比較試乗の経験がある。
試乗会でランドクルーザー各モデルが集まる様子 Photo by K.M.
では、走り味を紹介していこう。
まずはFJだが、想像していたよりも本格派なオフロード走破性に驚いた。
外観だけで判断すれば、試乗会に同席した担当デザイナーが「サイコロをイメージした」というようにちょっとかわいらしい雰囲気がある。
また、前述したランドクルーザーの系譜では、「250」へと進化したライドデューティからの枝分かれなので、走り味はややマイルドな万人向きの味付けを想像する人も少なくないはずだ。
ところが、実際に走ってみるとFJの体感は「70に近い」。
パートタイム4WDであり、また油圧パワーステアリングであることで路面からのフィードバックを身体全体で感じることなどが、「70に近い」と感じる主な要因だ。
ただし、リアサスペンションは70で採用するリーフスプリングではなく、コイルスプリングを使う4リンクリジッドサスであるため乗り心地は70より滑らかだ。また、静音性に対する各種対応を講じていることで、車内の快適性は70より高い。
一方で、70、250、300に比べてFJはショートホイールベースである分、小回りが利くものの、モーグルでの深い溝を走行する際はクルマ全体の動きがやや大きい印象だ。
また、250や300と比べると電子デバイスによる走行制御の幅が少なく、ドライバー自らが積極的に悪路を走破する感覚が、実に楽しい。
モーグルエリアを走行するランドクルーザーFJ 写真提供:トヨタ自動車







