旧Sexy Zoneのメンバーだった菊池、佐藤勝利、松島聡の3人は、新メンバーを選ぶオーディション「タイプロ」で審査員を務めた。画期的だったのは、ジュニアと呼ばれる研修生を経ていない一般参加者にも、グループ加入への道を開いたことだった。この時点で、長年事務所所属グループを応援してきたファンの中には、この選考方法そのものに複雑な感情を抱く人もいた。

 しかし結果として、オーディションの模様を配信したネットフリックスの「timelesz project -AUDITION-」は番組として大人気となり、新メンバー5人を加えたtimeleszは人気が爆発。2025年6月に発売した新体制初のアルバム『FAM』は初週61.9万枚を売り上げ、地上波の冠番組はゴールデンタイムに昇格した。

 そこで評価されたのが、オーディションで候補者たちと真正面から向き合う菊池の姿だった。時には厳しい言葉をかけながら、候補者の長所や弱点を見抜いていく。放送中からSNSでは「人を見る目がある」「理想の上司」といった評価が目立った。

 ところが猪俣の逮捕を受け、自ら選んだメンバーの一人が問題を起こした途端、その評価は「見る目がなかった」へと反転した。

 特に取り上げられたのはジュニアを経ないでグループメンバーとなったことへの不満だ。女性への暴行はもってのほかだが、都内のコンビニの駐車場に停めた車内で女性と2人きりだったという事前の状況自体も「ジュニア出身ならあり得ない」と見るファンも少なくない。

 7人での会見で菊池が「ファンの方からすると、短い間だったとしてもジュニアを経験しているかどうか。その差がこんなにも大きいものなのかと改めて思い知り、思い悩み、葛藤する日々を過ごしてきました」とあえてジュニア経験について言及したのも、こうしたファンからの批判を受けてのものだろう。

 人の評価というものは、いとも簡単にひっくり返る。これは芸能界だけの話ではない。サラリーマンの世界でもむしろ起こり得る。