鳴らなかったLINE
もし優勝していたら「手越にゲストで…」

 決勝進出者の発表日も、手越のライブだった。残念ながらLINE通知は鳴り響かなかった。

「決勝に残れなかったのは率直に悔しいですよ。アマチュアの高校生の女の子もいて、ネタを聴いたら面白い。自分はそこに及ばなかったんだなと受け止めています」

 もし優勝していたら、どんな番組をやりたかったのか。

「ずっと一緒にいる手越の愚痴を話して、普段の鬱憤を晴らせるラジオができたら面白かったですね(笑)。弁当を半分ずつ食べようかって言って、おかずを全部食われて白米だけ残った話とか。僕がメインで、手越にゲストで来てもらうのもいい。『告知どうぞ』って(笑)」

 裏方ならではの視点から生まれる話にも、新たなラジオの可能性がありそうだ。

「ラジオ自体は流行っていない」が
ビジネスチャンスは広がっている

 決勝進出者は9人。ピン芸人のガリガリガリクソンや、2025年のM-1グランプリで準優勝した「ドンデコルテ」の渡辺銀次ら吉本芸人が6人を占めた。それに交じって、アマチュアの女子高校生・藤原花和が名を連ねたのは印象的だ。

 こうした話し手の発掘は、ビジネスとして何につながるのか。西畑氏は、ラジオの可能性を語る一方で、市場全体への楽観にはクギを刺す。

「聴く方法が増えたといっても、リスナーの数は昔に比べると減っているのは事実です。注目されるコンテンツは増えても、決してラジオ自体は流行ってはいないと思うんです」

「ただ、番組の展開は地上波だけではなくなっています。広告収入が中心でしたが、ここ数年はYouTubeやポッドキャストを使った配信、イベントやグッズ制作にも力を入れています。地上波の広告、デジタル、イベント・グッズが、三本柱になってきています」

 西畑氏は、その具体例として「メッセンジャーあいはらのYouはこれから!Everyday」を挙げる。番組のアーカイブやショート動画をYouTubeで公開し、イベントにも展開。「地上波だけで完結せず、リスナーを広げるために、いろいろな出しどころを増やす」という。