多忙を言い訳にせずトップ自ら動けるか
社員にうまく働いてもらえるか
まず、会社というものは現金があれば倒産しないから、必要十分な売上を確保するのが前提となる。その意味で、トップ自らセールスや集客、マーケティングに注力している会社には一目置いている。多忙を言い訳にせず、トップがセールスを自ら手掛けて当然だし、それが原則となっていれば強い。
その次はなんだろうか。きっと、「社員にうまく働いてもらうこと」と「過去を捨てられること」だと私は思う。
会社とは多くの場合、他者に協力を仰がねばならない。外注先だったり、調達先だったり。そして一番は優秀な社員をつかまえることだ。最初は優秀ではなくても、その社員の最大限の実力を引き出すことが経営者の務めだろう。
先ほどの話にも戻るが、成功する経営者は、「優秀な人材を採れない」という現実を十分すぎるほど理解している。逆にいえば、どのような人材が来ても、自社で活躍させるのだ。
私が分析する限り、大別して2パターンある。徹底したシステム化やマニュアル化で対応するパターン。あるいは、社員を宗教的とも言えるような熱狂、場の空気で働かせる徹底的な扇動モデルもある。
サイゼリヤのミラノ風ドリア Photo:PIXTA
重要なのはトップの態度
成功体験を捨てられるか否か
そして、何より重要なのはトップの態度、過去を捨てられるか否かだ。ビジネスでは一度当たると、成功体験に縛られがちだ。
将棋棋士・永世棋聖で、元日本将棋連盟会長の米長邦雄さんは、「年配の棋士ほど勝った戦型が忘れられない」と語った。これは産業単位で見てもそうで、一例だが米国の自動車業界は、旧式のドラムブレーキに固執したことで、ディスクブレーキの導入が最も遅れたとされる。







