AIバブル、そろそろヤバイ?コアウィーブ・ショックだけじゃない「終わりの始まり」のサイン日経平均が歴代3位の暴落…AI・半導体バブルは終焉か?(写真はイメージです) Photo:PIXTA

AI・半導体株が大暴落
きっかけは中国CXMT新チップ

 10月15日、日経平均株価が1日で3000円超、下げ幅として歴代3位の暴落を記録した。これまで株式市場を牽引してきた半導体をはじめ世界のAI(人工知能)関連企業の株価が不安定になっている。きっかけのひとつは、中国の半導体メーカー長鑫存儲技術(CXMT)が高性能半導体を開発したことだ。

 同社は今月10日、年末をめどに最先端高性能メモリー半導体を供給すると発表した。これが事実で、本当に量産が始まれば、世界の半導体市場の需給に大きなショックを与える可能性がある。そのため今後、日本、米国、韓国の有力半導体メーカーの業績に黄信号が灯るとの懸念が高まり、株価が不安定になっているのだ。

 IT企業の株価変調に関わる、もうひとつの要因は世界的な金利上昇だ。多額の資金を借り入れて、データセンターを建設するビジネスモデルが難しくなりつつある。このことから、米大手データセンター運営のコアウィーブがデフォルト(債務不履行)になるリスクが高まり、同社の社債価格が大きく下落した(コアウィーブショック)。

「約4年続いてきたAI相場の熱狂は、終わりの始まりを迎えつつある」と警戒する専門家も出始めた。今すぐに、連鎖的なデータセンター企業のデフォルトが起きるとは考えにくいものの、借り入れによる多額の設備投資をいつまでも続けることは難しい。長い目で見ると、金利上昇は、有力IT企業でも無視できない制約になるはずだ。

 このままAIバブルは終焉に向かうのか。世界的に物価と金利の上昇はまだ続く恐れがある。AIへの大きな成長期待が支えてきた、株式市場の先行きは今後どうなるのか。