2027年は2月1日午後「城北」参入の影響が直撃しそうな「巣鴨」(豊島区)
2027年入試の募集要項が出そろった。入試内容の変更は受験者数の増減にどれほど影響があるのか。25・26年入試を振り返りながら、27年入試の行方を読む。今回は東京の男子校を取り上げる。受験生はどう動くのだろうか。(ダイヤモンド社教育情報、森上教育研究所)
「城北」が加わる2月1日午後入試
各校の2027年入試の募集要項が発表された。今回取り上げる東京男子校では、校名変更や共学化といった大リニューアルはなかったものの、入試日程や内容の変更はいくつか見られる。26年の変更による受験生の動きなども振り返りながら、27年入試の行方を考えてみたい。
難度の参考となるよう各入試のランクも適宜表示した。四谷大塚の合不合80偏差値に基づき、難関校Aランク(65以上)、上位校Bランク(60~64)、中堅上位校Cランク(55~59)、中堅校Dランク(50~54)、中位校E・Fランク(49~40)、Gランク(30台)となっている。
東京都内には中高一貫男子校が私立27校、国立1校ある。多くの学校は例年通りの日程と内容で27年も入試に臨むものの、いくつかの学校が入試内容を変更することで他校にどのような影響を及ぼすかについても見ていきたい。
27年一番の注目男子校は、東武東上線沿いにある城北(板橋区)だろう。受験者数合計は24年1223人、25年1269人、26年1383人と上昇気流に乗っている。絶好調のいま、大胆な入試内容の変更を打ち出した。Cランクの2月1日[4教科選抜1回]の定員を約115人から約100人に減らし、26年に339人が受験して実倍率5.6倍と人気だった4日[3回]を廃止して、1日午後に30人募集の[算数選抜]を新設する。[算数選抜]はすでにAランクとなっており、城北が中堅上位校から上位校の仲間入りをするための重要な足掛かりとなりそうだ。
1日午前の難関校の併願先として競合することになる1日午後の入試回(26年受験者数・実倍率)として、男子校ではAランクの巣鴨[算数選抜](565人・2倍)、Bランクの世田谷学園[算数特選](理数コース258人・2.8倍)、東京都市大学付属[2回](654人・2.3倍)、共学校ではAランクの広尾学園[2回本科](550人・3倍)と[2回インターナショナルSG](116人・4.8倍)、Bランクの東京農業大学第一[2回](910人・2.2倍)、広尾学園小石川[2回本科](169人・3.1倍)と[2回インターナショナルSG](307人・2.5倍)、開智日本橋学園[特待生](96人・4.2倍)と[特待算数](60人・6.7倍)が考えられる。
立地を考えると、最も影響を受けることになるのは巣鴨(豊島区)だろう。4つの入試回で240人を募集しており、受験者数合計は24年1678人、25年1504人、26年1342人と年々大きく減少傾向にある。入試回ごとに25年と26年の受験者数・実倍率を比較すると、Cランクの1日[I期]266人・2.7倍と232人・2.6倍、Aランクの1日午後[算数選抜]588人・2.2倍と565人・2倍、Cランクの2日[II期]374人・2.5倍と329人・2倍、Bランクの4日[III期]276人・3.6倍と216人・4倍のようにいずれも減少・緩和傾向が見られる。最も受験生が多く集まる1日午後を城北に直撃されると、27年の巣鴨にはかなりの痛手となりそうだ。







