26年に大きく伸ばした「埼玉栄」(さいたま市西区)。入試内容変更で27年に逆襲を図る「栄東」の入試会場にもなる
2027年中学入試の募集要項が出そろった。前回は1月入試のうち、地方校の出張入試と茨城を取り上げた。今回は埼玉である。入試内容の変更は受験者数の増減にどれほど影響があるのか。25年・26年入試の結果を振り返りながら、27年入試の行方を読む。(ダイヤモンド社教育情報、森上教育研究所)
日程変更で受験者増必至の埼玉公立一貫校
2027年入試の募集要項が出そろった。入試は学校の一大事。校名変更や共学化という大リニューアルから、入試日程や内容の変更、合格発表時間の変更などが受験生にどのような影響を与えたのか。25・26年入試の結果も踏まえて検証していきたい。難度の参考となるよう各入試のランクも適宜表示した。四谷大塚の合不合80偏差値に基づき、難関校Aランク(65以上)、上位校Bランク(60~64)、中堅上位校Cランク(55~59)、中堅校Dランク(50~54)、中位校E・Fランク(49~40)、Gランク(30台)となっている。
前回は地方校の出張入試と茨城県を取り上げた。今回は埼玉県である。27年は3つの注目点がある。埼玉最初の注目点は、公立中高一貫校の日程変更である。埼玉県立伊奈学園(伊奈町)、さいたま市立浦和(さいたま市浦和区)、さいたま市立大宮国際中等教育学校(さいたま市大宮区)、川口市立高等学校附属(川口市)と4つある公立中高一貫校は、それぞれ80人、80人、160人、110人を募集する。埼玉の私立一般入試が解禁される10日や11日あたりで1回目の入試を行う年が多かったが、27年は1週間ほど遅くなるため私立と公立を併願が可能となり、志願者数の増加が予想される。
Dランクの伊奈学園は[1次選考]16日、[2次選考]23日となった。[1次選考]は11日の25年が372人、10日の26年が307人と大きく減らしている。2度の入試を経た男女別の受検者数と実倍率は、25年男子118人・4.7倍、女子254人・4.6倍、26年男子97人・3.7倍、女子210人・3.8倍と女子の人気が高い。他校と異なり、男女同数の定員設定をしていないため、合格者数も女子が多くなっている。
さいたま市立の2校はいずれもCランク。浦和は[1次選考]17日、[2次選抜]23日で、25年と26年の[1次選考]の受検者数と実倍率を見ると、11日の25年が489人(男子241人・6倍、女子248人・6.2倍)、10日の26年は536人(男子255人・6.4倍、女子281人・7倍)と増加傾向にあり、27年にどこまで積み増すか。「一般選抜」と「特別選抜(帰国生・外国人)」に分けて入試を行う大宮国際は[一次選抜]17日、[二次選抜]23日で、こちらも同様に見ると、25年614人(男子293人・3.7倍、女子321人・4倍)、26年593人(男子262人・3.3倍、女子331人・4.1倍)と男子は緩和傾向にある。
Dランクの川口は80人だった募集人数が、対象を川口市内から埼玉県内全域に広げることで26年から110人に増えた。[一次選考]は、いずれも11日だった25年と26年の受検者数と実倍率を見ると、25年346人(男子176人・4.4倍、女子170人・4.3倍)、26年429人(男子219人・4倍、女子210人・3.8倍)と受検者数は増えているが、定員増もあって実倍率はいささか緩和している。27年は[一次選考]が浦和や大宮国際と同じ17日になる。







