フランスは欧州の同盟国と連携し、核兵器保有国としての役割を強化・拡大している。米国の安全保障への欧州の信頼が揺らぐ中、ロシアの攻撃に対する抑止力を高める狙いがある。エマニュエル・マクロン大統領が「前方抑止」と呼ぶこの構想は、核搭載可能なフランスの戦闘機「ラファール」を欧州各地に配備し、同盟国との間に新たなインフラ、通信、早期警戒、情報共有のネットワークを構築することを想定している。最終的な目的は、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領に対し、より戦略的な不確実性をもたらすことだ。プーチン氏は世界最大級の核兵器を統率し、2022年のウクライナ侵攻以降、核戦争の脅威を繰り返しちらつかせている。